高齢化で被爆者団体や会員の数が大きく減少する中、9月に解散した呉市の団体が、残った資金を広島県被団協に寄付しました。

9月に解散した「音戸町原爆被害者友の会」の元メンバーです。会長を務めていた﨑本賢次さん(79)は被爆2世。被爆者だった父親もかつて会長でした。

﨑本さんは残った会費、約63万円を県被団協に寄付しました。

62年前の1964年。「友の会」設立当時は500人を超えた会員も、現在は69人。入院したり施設に入ったりする会員も多く、﨑本さん自身も体調不良が重なり、事務作業が難しくなったことから会の存続を断念しました。

9月に解散した「音戸町原爆被害者友の会」会長・被爆2世 﨑本賢次さん(79)
「『友の会』の荷を下ろすことができて、いまほっとしています。だけど被爆者の父や母の思いをずっとつなげていかなければという私の被爆2世としての思いがある。それがつなげられなくて残念、申し訳ないという悔いが残ってます」

広島県被団協が行った最新の調査では40年前の1986年、県内に73あった団体は、現在27団体。3万3000人いた会員も約2500人と、大きく減少しています。

ノーベル平和賞を受賞した日本被団協では、組織を存続させるのか、それとも解散か、将来の方向性を決める議論も進んでいます。

広島県被団協 熊田哲治 事務局長
「被爆2世でも最高齢は80歳。次の被爆3世にどうつなげて、どう組織していくのか。本気で議論をしていかなければならない時期」

次の担い手をどう確保していくのかー。将来の組織の存続を求めている被爆地・ヒロシマの被爆者団体は、正念場を迎えています。