窓口を訪れた客がSNS型ロマンス詐欺に巻き込まれている事を見破り、被害を未然に防いだとして、広島県警 広島西警察署は27日、広島信用金庫 横川支店と、現場で対応した職員で、支店長代理の峯野 早也加 さん(40)に感謝状を贈呈しました。

警察や支店によりますと、9月14日の午後2時半ごろ、男性(60代)が「15万円を振り込みたい」と、広島信用金庫 横川支店に来店しました。

通常はATMから振り込むことができますが、男性は「操作方法がわからない」などとして、直接窓口を訪れました。

「香港の女性に...」

対応中の峯野さんが、振込理由を尋ねると、男性は「香港の女性に渡航費用などを振り込む」と説明しました。

この女性について、男性は「アプリを通じて知り合い、半年ほどメッセージのやり取りを続けている」と話します。

その後、振込先として指定したのは「ゆうちょ銀行の口座」でした。名義人は女性のような名前だったといいます。

金融のプロが見抜いた「違和感」

香港に住む友人の口座が、海外支店の無い"ゆうちょ銀行"の口座であることに強い違和感を覚えた峯野さん。

男性に"香港の女性とのメッセージ画面"を見せてもらうと「日本へ帰国したいが航空券代がなく困っている」「早く振り込んでくれ」などと、催促するようなメッセージがリアルタイムで届いたといいます。

さらに、峯野さんが「口座の名義人」について尋ねると、男性は「知らない人」などと答えました。

「顧客の話を丁寧に...」

詐欺を疑った峯野さんは、本店の担当部署に相談した上で110番通報。駆けつけた警察官に対応を引き継ぎ、詐欺被害を未然に防ぎました。

峯野さんは、「些細な違和感を決して見過ごさず、顧客の話を丁寧に聞く姿勢を今後も大切にしたい」と話します。

また、横川支店を代表として感謝状を受け取った岩水 正夫 副支店長(52)は、「朝礼や研修を通じて全職員に徹底している対応フローが適切に作用した」とした上で、「顧客の大切な財産を守る役割を果たしていきたい」と話しました。