福山市の経済界を牽引し去年105歳で亡くなった松本卓臣さんは茶の湯にも造詣が深い、いわゆる「数奇者(すきしゃ)」でした。

先日、ふくやま美術館で追悼コレクション展を取材しました。

事業担当課長の前野嘉之さんは松本卓臣さんの功績をふたつ挙げます。

ひとつは表千家の戦後復興を助けたこと。厳しい経済状態にあった表千家から茶道具を購入して支えたといいます。

もうひとつは、戦後、日本から海外に茶道具が流出するのを防ごうと自ら買い求めたことです。表千家からの買い取りも流出防止の一助となりました。

松本さんは収集したコレクションを生前にふくやま美術館に寄付していました。その数は約150点。

このうち32点が10月30日までふくやま美術館で一般公開されています。

茶の湯の名品を間近に鑑賞できるありがたさを実感するひとときでした。

(福山放送局 大平洋)