ウェブサイトに使われるプログラミング言語「PHP」に、極めて重大な欠陥が見つかった問題についてです。サイバー攻撃を防ぐため、県内のウェブサイトを制作する会社も対応に追われています。現場を取材しました。

ウェブサイトの制作などを手がけるこちらの会社では、きのうまでに取引のある企業のすべてと連絡をとり対応を進めています。

ミックス 森元義晴 ICT戦略事業本部長
「こういうご時世なので、脆弱性の対応やアップデートは随時やっている。取引のある数十件の対応が緊急的に増えたという状況。ちょっとピリピリした中で作業をやっています」

一時的なサイト休止も…急ピッチで進む不具合解消への動き

現在、こちらの会社では不具合の解消に向けて、PHPのバージョンアップなどの作業を急ピッチで進めています。また、すぐに対応が難しいサイトについては、メンテナンス画面に切り替えて一時的にホームページを休止状態にするなど、被害を未然に防ぐための対応に追われています。

ミックス 森元義晴 ICT戦略事業本部長
「お客様によって『仕方ないね』や『具体的な説明がほしい』など様々。取引先については、ほぼほぼ対応は完了しているが、それ以外に『どうしたらいいか』との相談も増えている」

会社側は、顧客のウェブサイトを安全に再開するための修正作業を急ぐとともに、取引先以外から寄せられている対策への相談などにも順次対応していくとしています。

「泥棒が自由に出入りできる」専門家が語る脆弱性の恐ろしさ

改めて、「PHP」の重大な脆弱性がどういうもので、いま何が起きているのでしょうか

県立広島大学の佐々木宣介 准教授は、家に例えるなら特定の窓やドアに穴が開いているというレベルではなくて、家の土台のところに大きな穴が開いていて、それに気づいた泥棒が自由に出入りできる極めて危険な状態だったと指摘しています。

攻撃されればサイトが乗っ取られたり、情報が盗み出される恐れがあるそうです。修正プログラムが配布されたためメンテナンスをすれば問題は解決できるそうですが、今後も継続的にメンテナンスを続ける必要性を訴えていました。さきほどの、制作会社はこのメンテナンスへの対応に追われています。

個人ユーザーはどうすべき?被害を防ぐ3つの自己防衛策

また、個人ユーザーについて佐々木准教授は、直接的に対策できることはないとした上で、普段から気をつけてほしいことがあると言います。

▼クレジットカードの利用履歴を細かくチェックする
▼自分が使っているインターネットサービスの状態をこまめに確認。使わないサービスは整理する
▼第三者からの怪しい電話やメールには気をつけるといったことに注意してほしい
と話しています。

不安につけ込む「便乗詐欺」にも警戒を!警察からの注意喚起

警察もこうした状況に便乗した詐欺が起こる可能性もあると注意を呼びかけています。例えば、クレジットカードなどの情報情報を聞き出してくるケースも想定される。改めて警察官が電話で取り調べやお金の話はしないことや、知らない人からのお金の話が出たら詐欺を疑うようにしてください。個人情報を入力する際には慎重にするようにして送られたURLではなく、公式のホームページからアクセスし直すなども有効な手段としています。