10月から広島市でのロングラン公演が始まった、劇団四季のミュージカル「マンマ・ミーア!」。主人公の昔の恋人の役を演じるベテラン俳優の、舞台裏を取材しました。
幕が開く4時間も前から俳優たちは徐々に集まり始めます。
俳優 田中彰孝さん
「おはようございます」

「四季」での俳優歴23年の田中彰孝さんです。リュックには、個性的なチャームがついていました。
俳優 田中彰孝さん
「岡本太郎さんが好きなんです。第二の岡本太郎を発掘、じゃないですけど、そういった展覧会があって、その時に色んな若手の作品があった中の一つです」
「(きょうの舞台でも)爆発できるようがんばります」
田中さんはどんな役を?
「マンマ・ミーア!」は、エーゲ海の島で暮らすシングルマザーの母ドナと娘ソフィの物語です。
田中さんの役は、建築士のサム・カーマイケル。母ドナの昔の恋人であり、娘ソフィの父親候補の1人です。

劇場入りした俳優達は思い思いの場所で、ウォーミングアップを始めます。セリフが滑舌良く正確に言える、というだけでなく、自然な息づかいまで演じきれるかどうかを最終確認します。
サム・カーマイケル役 田中彰孝さん
「(普段は)腑に落ちた時に(すっと)息が入る感覚があるんですけど、舞台上ってなかなか、やっぱり色んな意識が働いて、中には自意識もあったり、『良い物を届けたい!』とか思う(気負いで)練習の時より(息が)浅くなってくるものなので」
田中さんは、「オペラ座の怪人」を観て劇団四季に憧れ、2003年に四季の研究所に入所。その年からステージに立ち続けています。16年前の広島公演では娘ソフィの恋人役でした。今回は、一世代、上の立場を演じます。
幕が上がればあっという間! 感動のアンコールまで…
開演の1時間以上前から、劇場前には人だかりができていました。
午後1時半 開演。ABBAの大ヒットナンバーにのせられて、2時間半のステージはあっという間です。

観客は…
「泣けました!今も泣きそう。親だって人生楽しみたいじゃんって」
「すごい色んな新しい家族の形とかパートナーとのあり方とかがあって、人生に対して前向きにならせてもらえて」
「素晴らしかったです、夢みたい。最後が特に良かったです。びっくりしました。結末が」
「ABBA世代なんで。すごい良かった。もう涙が出そう」
「ダンシング・クイーンが良かった!マンマミーア!マネマネマネ♪」
ロングラン公演を「どんどん自由に ワクワクして」
サム・カーマイケル役 田中彰孝さん
「どんどん楽しくなってます、僕は。どんどん自由になれてるかな、って感じがしてます。きょうも楽しかったな、って感覚です」

ロングラン公演で同じ役を演じても、田中さんは、その時々を新鮮に味わっているそうです。
サム・カーマイケル役 田中彰孝さん
「マンネリ化しない、唯一の方法は、”ワクワクすること”だって(教わりました)。だから今、相手役がどう出てくるかな?っていうのと、”今起こることの方が大事なんだよ”ってことを感じてやってます。ワクワクして」
劇団四季ミュージカル「マンマ・ミーア!」の公演は11月23日までほぼ毎日続きます。
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