ラジオカーリポーター中村です。
今日の中継は、東広島市西条栄町から。
お祭りといえば、会場に行って、出店を楽しんだり、ステージを見たり……。
「見るもの」というイメージがある方も多いのではないでしょうか。
でも今日は、そんなお祭りに「参加する人」を増やしたいという思いを持つ方たちのもとへ伺いました。
目の前で行われていたのは、杉玉づくり。

酒蔵の軒先に吊るされている、あの丸い杉玉です。
部屋に入る前から、ふわっと杉のいい香り。
まるでアロマオイルのような香りに包まれていて、思わず深呼吸したくなるほどでした。
杉の葉を球体の芯にどんどん挿して、まずはふさふさの状態に。
そこからハサミでチョキチョキと形を整えて、丸い杉玉に仕上げていくそうです。

作業をしている皆さんの足元を見ると、切った杉の葉がいっぱい!
私の靴下の裏にもたくさん杉がくっついていました。

「見る人」から「参加する人」へ
今回お話を伺ったのは、とらでぃっしゅ株式会社の代表・片桐萌絵さん。

なんと現役の広島大学4年生で、会社を経営しながら、全国各地のお祭りにも足を運んでいるという、とってもお祭り好きな方です。
その数、年間100件弱!
片桐さんが目指しているのは、「お祭りを見る人」ではなく、「お祭りに参加する人」を増やすこと。
お祭りは地域を元気にする“フック”になる。
だからこそ、もっといろんな人が地域のお祭りに関われる仕組みを作りたいと話してくださいました。
その取り組みの一つが「渡り衆」です。
「渡り衆」は、とらでぃっしゅ株式会社が運営する、広島のお祭り参加プラットフォーム。
地域のお祭りや民俗芸能の「一緒にやってくれる人を募集しています」という情報を探して、初心者でも参加したり、問い合わせたりすることができます。
お祭りに興味はあっても、「どうやって関わったらいいのかわからない」という人と、担い手を必要としている地域をつなぐ仕組みなんです。
渡り鳥のように地域を旅しながら、お祭りを支える。
そんな「渡り衆」が増えることで、祭りの担い手不足の解消や、地域の人との交流にもつながっていくそうです。
「お祭りに参加してみたいけど、どこに行けばいいのかわからない」
そんな人にとって、最初の一歩を見つけられる場所なのかもしれません。
杉玉づくりも、お祭りに関わる一歩
今日杉玉を作っていたのは、学生や社会人の皆さん。
その中には、去年は西条酒まつりにボランティアとして参加し、今年は「準備段階から関わりたい」と参加した大学2年生の方もいました。
杉玉づくりを実際にやってみてどうですか?と聞くと、
「人生でこんなに杉を触ったのは初めて。いい感じにデジタルデトックスにもなってよかった」
と、笑顔で話してくださいました。

こうして作られた杉玉は、10月10日・11日に開催される西条酒まつりで販売される予定です。
玄関に飾るのもよし、ベランダで色の変化を楽しむのもよし。
大きさもいろいろあるそうなので、ぜひ会場でお気に入りを探してみてくださいね。

お祭りの日に会場へ行って楽しむのももちろんいいけれど、その準備に関わってみると、また違った景色が見えてくるのかもしれません。
この秋は皆さんも、お祭りを「見る側」から、ほんの一歩「参加する側」へ。
ちょっと勇気を出して、関わってみるのも楽しそうです。
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