俳優・毎熊克哉さんが主演をつとめる映画「見えない娘 THE INVISIBLES」(8月28日全国公開)。「透明人間」が題材である映画の見どころや、あえてCGを一切使わず撮影した現場の思いを、故郷・広島での単独インタビューで語りました。毎熊さんのお話を全文公開でお届けします。
Q 映画のテーマのひとつ“見えないもの”について
「映画自体は『透明人間』という設定。ドタバタで、コメディーといってもいいかな。ドタバタ・ロードムービー・コメディみたいな映画なんです」
「だけど、この“見えないもの”に対する感覚みたいなものは、時代が過ぎていけばいくほど弱まっているとすごく感じていて。自分の短い人生、20年ちょっと前この辺に住んでたときの感じと、東京に出ていって今現在、2026年っていうのは違う。昔はもっと、目に見えないものを感じていたんじゃないかなと」
「目に見えるものを信じ込んでしまう」

「本当に大事なものって意外と目に見えないよなと、すごく感じましたね。この時代に生きてる我々は、何か目に見えた方が安心だし、目に見えるものを信じ込んでしまうのは、あるのかな」
Q 映画では家族の名前にも特徴が
「子供たちはみんな、(毎熊さんが演じた)父親の学(まなぶ)以外は、目に見えないものが名前になっている。(末っ子で透明人間の)ひかり。(長女の)風子は“風”。(次女の)音々は“音”。嫁さんは心。学だけが“学ぶ”っていう。そういう名前になっているんですよ」
CGを一切使わず「透明人間」を表現「“人がやっている”質感が大事だった」

Q CGを使わずに行った撮影について
「最初から、そういう作戦でいこうと思っているのは知っていて、すごくいいアイディアだなと思いました。CGでもできるようなことを、わざわざ人がひと手間かけてやって」
「その分時間も…。現場はCGのほうが楽なんですよね、圧倒的に。だけど、わざわざその大変なことを選び、“人がやっている”という質感になったのは、この映画にはとても大事なことだったのかな」
Q 印象に残っている撮影について
「(撮影を行った)神津島はすごく独特な場所で、他に似ている場所があまりないというか。風がとにかく強くて、作品の中でも風が結構印象的に出てくるんですけど、風がすごく何かを語りかけてくるような感じの場所だった。そこで撮ったシーンは印象的でしたね」
「時代に合わないことをやる」撮影中にもあった大事な“見えないもの”

Q 撮影中にあった“見えないもの”
「やっぱり“技”ですかね。今回、いろんな仕掛けを手でやってくれたチームが、特撮とかをやっているベテランの方で、ウルトラマンとか。もちろんCGにも技術はあると思うんですけど、職人的な技術っていうのが、だんだん薄れていくものだったりするのかな」
「時代に合わないことを、わざわざやっているのがまた大事だということが、これから増えてくるんじゃないかなと思う」
「“技”って(得るのに)時間がかかるし、人には説明し難いと思うんですよ。この映画とかに限らず、例えばお寿司でもそうですし。職人と言われる人たちが長年やってきたものって、一見簡単そうに見えてもその人にしか見えていない何かがある気がしていて。それもまた一つ見えないものだけど、大事なものなのかなとすごく思います」
「中学生のとき尾道でしし座流星群を…」故郷・広島の思い出

Q 故郷・広島 そして尾道での思い出は?
「散歩して、フェリーで島に渡って、さっき帰ってきて。一応福山市出身で(尾道が)近いので、尾道はやっぱり思い出がある。でも海って言っても、いろんな海があるなというのは、町を出てから思いましたね」
「今回『見えない娘 THE INVISIBLES』という映画は神津島というところで撮影していて、もっと広くて風が強いところなんですけど、でも、この街には合いそうな映画だなと思います」
「昔、友達の尾道のおばあちゃんの家に行って、中学校のときに。しし座流星群だか何だかを見ようって、夜、尾道の山奥で星を見た記憶があります。何もないとこでしたけど、よく見えましたね。結構そういう思い出がいっぱいありますね」
「映画があれば帰ってこれる」故郷を繋ぐ映画の仕事

Q 仕事と広島
「福山で青春時代を過ごして、東京に出てからの方が長くなってきているんですけど。ただ大人になって、こういう仕事していてよかったなって思うのは、映画があれば帰ってこれること。それがすごく嬉しいです」
「福山は今年の6月かな。『福山駅前シネマモード』という映画館が終わりになっちゃって。そこも結構、自分の出演作をかけてもらっていたので、今回のように舞台挨拶で帰ってくるきっかけでもありました」
「『シネマ尾道』でも本当に元気に、もう毎回出演作を掛けてもらっている。映画をきっかけに帰ってくることが、かつての自分を思い出すきっかけにもなります」
「主役じゃないけどレモンが好き」

Q尾道の変化について
「ちょっと変わりましたね、僕が住んでた頃よりも人が多い気がします。あと外国人が多いんですかね。チャリで走ってる人めっちゃ多い」
「去年尾道の映画祭で呼んでもらってきたときに、映画の仲間とチャリ借りて、しまなみ海道をチャリで渡って。そういうのは住んでるときはやってなかったので、今こうやって流行って、レンタサイクル屋さんもいっぱいあるのが、いいなと思います」
Q 広島の好きな食べ物は?
「食べものですか。これめっちゃ難しくて。高校までなんで、お酒とか飲まないじゃないですか。お酒とか飲むようになって、ご飯とか美味しいお店を知る。だから18でちゃったもんで、地元の美味しい店を教えてくださいって言ってもわかんないんすよ」
「何だろうな…結構レモンが好きで、レモンとかすかね。食べ物にはレモン、お好み焼きかけたり、焼きガキにかけたり。主役じゃないんですけど、僕はレモンが好きです」
「この映画の熱を高めてほしい」広島へのメッセージ

Q 広島の視聴者に向けてメッセージ
「透明人間の映画で、透明人間の娘を連れて、ある島から東京に旅に出るという映画です。大人向けの映画だったりとか、本当にもっと子供寄りな映画とかあると思うんですけど、家族みんなで見れる実写の映画って、意外と最近少ない」
「(この映画を)いい機会に家族みんなで、あるいは、じいちゃんばあちゃんとかと一緒に映画見に行って、映画をネタに語らうみたいなことができるんじゃないかなと思っている。あとはやっぱり広島にこの映画の熱を高めてほしいなと思います。広島はそういう町だと思うので、よろしくお願いします」









完全無料で広島情報


コメント (0)
IRAWアプリからコメントを書くことができます