現実の出来事なのかと、目を疑いたくなってしまいます。全力疾走するロボットです。技術革新と経済発展が急激に進む中国ですが、広島との直行便がなくなってしまいそうです。
記者「速い速い!ものすごいスピードで駆けていきます」
北京で開かれた「世界人型ロボット運動会」。400メートルの決勝戦では38秒15の記録を出し、人類の世界記録43秒03を大幅に上回りました。100メートルも9秒32で走り切り、ウサイン・ボルト選手が保持する世界記録を超えるなど、人型ロボットが次々と新記録を生み出しています。
急激な技術革新と経済発展を実現している中国本土と広島を、ダイレクトに結ぶ空の便…。中国東方航空が週2往復運航している上海便ですが、広島空港を運営する広島国際空港によりますと、中国東方航空は、10月25日から来年3月27日までの冬ダイヤについて、運休を決めたということです。
4月以降は未定としていますが、再開の見込みは立っていません。日中関係が冷え込むなか、去年12月、広島空港と大連、北京を結ぶ定期便が運休。上海便は3月から週2往復に減便していました。

地方空港では減便や運休が相次ぐ。背景は
今回の運休によって、広島から中国本土への直行便はなくなることになります。
県によりますと、昨年度、香港を含む中国便の旅客数は広島空港を発着する国際線全体の4分の1を占めていました。そのうち上海便の旅客数はおよそ5万人。6月の搭乗率も9割を超えるなど高い需要を維持していました。
一方で、中国から日本を訪れる観光客数は、急速に減少していて、国内の地方空港と中国を結ぶ航空便も減便や運休が続いています。この背景について、全日空の中国総代表を務めていたANA総合研究所の中原伸二専務に話を聞きました。
ANA総合研究所 中原伸二専務
「中国の内陸とか地方都市発、日本の地方空港着は団体旅行、団体ツアーが多く設定されている路線です。そういったところが今回減便になっている。集中しているということが言えると思います」

『日本離れ』ではなく『供給網全体の再配分』 背景にロシアと中国の蜜月も
中原さんは、観光需要の落ち込みだけでなく、中国の航空会社による路線の見直しも背景にあると分析しています。
中原専務
「中国のエアラインというのは、ロシア上空を通過できる地理的優位性を有している。その中で長距離、高収入になる欧州路線に供給力を振り向けている。これは単純に『日本離れ』が起きているということではなく『供給網全体の再配分』という側面が大きいとみています」
広島など、地方の中国本土便の再開に向けては、日本のリピーターになっている富裕層を中心とした「個人旅行客」へのアプローチが大切だといいます。
中原専務
「今も訪日を続けている富裕層であるとか体験消費層、そういった対応をさらに強化していくというところが重要だと思いますし、醸造体験であるとか古民家、瀬戸内の宿泊施設、そういった体験型コンテンツのさらなる整備と、積極的なPRが重要です」

直行便の運休はビジネスや文化交流にも影響大 県は…
国をあげて人型ロボットを開発する方針を打ち出し、高い技術力をアピールした中国。県内企業が最も多く進出する国でもあります。
直行便の運休は時間や費用などの負担が増えることから、県は「経済活動や交流が停滞しないよう、直行便の早期の再開を期待している」としています。

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