24日、広島県府中市では、この夏、県内最高となる38.8℃を観測しました。猛暑のなか、熱中症の症状で救急車で運ばれる人も増加傾向です。ひっ迫する医療現場や私たちがとるべき対策について取材しました。

午後0時半過ぎ、広島・安佐南区にある広島ハートセンターに、1台の救急車がやってきました。運ばれてきたのは90代の男性。熱中症の疑いです。

救急処置室ではストレッチャーからベッドに男性を移動させ、救急隊から医師に搬送時の状況が伝えられます。

体温が38度近くまで上昇し、汗の量も多い男性。医師たちが血圧を測ったり、超音波エコーで体内を調べたりします。男性は熱中症と診断され、点滴が処方されました。

熱中症による搬送者 梅雨明け後7倍に増加

広島市消防局救急課の藤井良平さんによりますと、熱中症による搬送者数は梅雨明けごろから増加傾向で、梅雨明け前後の1週間で搬送者数に7倍の差があったということです。

時間帯で見ると、気温が上がる午前11時から午後2時の間が非常に多く発生しているといいます。

では、猛暑のなか市民の命を守る救急隊員はどのような対策をとっているのでしょうか。大手救急隊の牧野副隊長に聞いてみました。

基本の対策は「冷却・塩分・水分」

大手救急隊 牧野権作 副隊長
「『アイスベスト』を着用しています。ベストに保冷剤を入れたようなもので、活動中も熱が籠もらないようになっています」
「あとは塩分補給のためのタブレットや、水分はいつでも取れるようにクーラーボックスに入れています」

これらの対策をとることで、これまで活動中に熱中症の症状が出た隊員はいないといいます。

牧野副隊長によりますと、頭痛や吐き気、足がつるなどの症状が熱中症の初期のサインとして出るということで、「これらの症状が出る前から水分補給や涼しい場所で休むなどの対策が望ましい」と注意を呼びかけています。

広島県の搬送状況は?症状出て対応に困ったら?

消防によりますと、広島県内の搬送者数5月1日から7月19日までの間で「636人」でした。このうち梅雨明けした7月上旬以降は「416人」となっています。

約半分は屋内で発症していて、屋内だからと油断せずエアコンを付けるなどの対策が必要です

もし、症状が出たらすぐに119番、対応悩む場合は「#7119」に電話してください。看護師による適切な対応の提案を受けることができます。