広島で活動する高校生のアート集団についてです。小学1年から活動を始めて、ことしで10周年。メンバーたちの思いを取材しました。
ここは、廿日市市の複合施設。その一角に一風変わった彫刻作品が展示されています。
「他の人はどういう風になったら平和と思ってるんだろうかとかまずは耳にして聞いて」
制作したのは、基町高校2年の清古尊さん(16)。国際情勢が厳しさを増す中、平和の願いや祈りを聞いてほしいと、「耳」をモチーフに段ボールで作りました。
「美術館ではないところで展覧会を開催することによってアートと関係なかった人とかアートにそこまで興味がない人とか、そういう人たちがアートに触れあう入り口作りをする団体になっています」

実は、清古さんは、高校に通いながら美術団体の代表も務めています。名付けて「チョキサウルス協会」。小学1年のときこちらの同級生2人と立ち上げて今年で10周年を迎え、今回、記念の企画展を開きました。
「ボクたちが保育園のときに手遊びをしていたキャラクターで、チョキに足が生えたようなキャラクターがあるんですけど、チョキサウルスという恐竜のキャラクターで、それがモチーフで作られています」
チョキサウルス協会のキャッチフレーズは、「ニッポン どこでもアトリエ どこでも美術館」。
小学生から大人まで11人が所属しています。作家のnico(ニコ)さんもその1人で、今回は原爆ドームを題材にしたこちらの絵を出品しました。
所属作家nicoさん
「まだ若いのにすでに10年やっているというのが凄いですけど、ここから先もますますにどんな風になっていくのかなって言う期待ですね」
写真短歌作家・二川忠さん(76)
「まだ高校生だからね、彼から依頼が来るとは思わなかった、でも勉強になります」
清古さんの自宅に面白いモノがあるというので見せてもらいました。
チョキサウルス協会・清古尊代表
「お待たせしました、これは世界一周チョキ絵巻と題した絵巻物になります。ぼくの小学校の時の友だちやチョキサウルスのメンバーとか学校の先生とかが40人くらいで作って、好きなモノというテーマで作った作品になります。長さは200mあります」
幼い頃からユニークな作風の清古さんですが、平和への強い思いがあります。その象徴がこちらの作品です。
清古尊代表「被爆80年ということで80人の方々が筆を入れられました」
8月6日、原爆ドームを描いた絵を手に、平和公園へ。観光客などに筆を入れてもらい、作品を完成させます。
清古尊代表
「1人がここに地面を書いたら誰かが花を描いて、知らない人が描いた絵に思いやりをするとか、絵の中で平和を体現しているような作品だと思っています」
この日は、チョキサウルス協会の創設メンバー3人が集まりました。松本コダマさん、協会副代表の岡崎佳祐さん、そして代表の清古尊さん。高校は違いますが、保育園からの幼なじみです。
岡崎さんは次の展覧会に向けクレヨンで「天狗」を描いていきます。松本さんが描いているのは、隕石が地球に落下する様子だそうです。清古さんはまた段ボールで彫刻作り、今度は「足」だそうです。協会の活動で大忙しの3人。学業との両立は?
3人の会話
「無事2年生に進級できたじゃろ」「出来ましたよ」「ギリギリ?普通?」「余裕ですよ」「おれはちょーギリギリだったよ。家庭科で留年する可能性あった、聞いたことないよ、家庭科って」
チョキサウルス協会では、一般向けの講座も開いています。
(これ、何を書いてる?)かみなりのいし、ポケモンの進化するための石
この日は、石に自由に絵を描くストーンアートの講座。子育て支援の団体と企画しました。
大竹市の子育て支援団体「おむすび」森宅静香代表
「私自身大人ですけど彼の方が感覚的には大人じゃないかなとおもうぐらい学ばせていただく部分や私の方が引っ張って頂いてる感覚になっています」
清古尊代表
「広い世代の人に、ぼくより下の世代の人にどんどん親しんでほしいです」
清古さんの母親も参加していました。
清古さんの母・笑(エミ)さん
「人が好きで、友だちと何か一緒に遊んだり何か作りあげたりするのが好きなので、小さいころから自分1人で何かするより人を一緒につないでやることが好きな子らしいなと思ってます」
今や、毎月展覧会やアート講座を開催しているといいます。10年間、3人を結びつけてきたものはなんなのでしょう
チョキサウルス協会・清古尊代表
「なんだろう、チョキサウルスっていったらパッと出来ちゃうもので、この5本の指がボクたちの最初のきずなで、やっぱりこれがあったからボクたちはバラバラにならなかった」
協会の名付け親・松本こだまさん
「まさか遊びでやっていたことがここまで続くとは誰も思ってなかったと思うし」
副代表・岡崎佳祐さん
「コロナ禍のときはみんなで集まって絵を描く機会が少なかったので」
代表・清古尊さん
「始めて7年くらいはどこからも相手にされなくて苦しいこともたくさんあった」
イベントの最後はもちろん、あのポーズ!「チョキポーズ」
清古さんは、これからも広島にこだわり活動を続けたいと話します。
「全国に発展したいという気持はなくて、ぼくが愛している広島県を盛り上げたいと思っていて、アートを使って町おこしをするとかアートを広げるということは広島だけにしておいて、どんどん他の地域とかほかの県とかにぼくの活動を知ってもらってぼくもやりたいんだという人を増やしてそれが広がっていけばいいと思っています平尾さん)
(スタジオ)
大阪万博にも出展。チョキサウルスの10周年企画展は、廿日市市「フジタスクエアまるくる大野」で来年4月3日まで1年間開催されます。





完全無料で広島情報


コメント (0)
IRAWアプリからコメントを書くことができます