おととし7月、顧客の老夫婦の家から現金を盗み、証拠隠滅の為に火を放って殺害しようとするなどした罪に問われている元・野村証券 営業職の梶原優星 被告(30)の裁判員裁判が広島地裁で開かれ、被害者である妻が事件当時の状況を証言しました。
起訴状によりますと、梶原被告はおととし7月、広島市西区にある顧客の夫婦(80代)が住む住宅で、妻に睡眠薬を飲ませて昏睡状態にした上で、押し入れのバッグから現金 約1800万円を盗み、証拠を隠滅するため、押し入れに火を放って殺害しようとしたとされています。また、梶原被告は別の日にも、この住宅から現金 約800万円を盗んだとされています。
6日に広島地裁で行われた初公判。満員の傍聴人たちが注目する中、梶原被告と弁護人は、「現金を盗んだこと」と「住宅に火を放ったこと」は認めましたが、強盗殺人未遂については無罪を主張しました。
検察側と弁護側 それぞれの主張は?

冒頭陳述で検察側は「投資による巨額の負債を返済するために犯行を計画した」「2階の寝室のベッドで横たわる妻の補聴器を外し、押し入れに置かれたバッグから現金を盗み、証拠隠滅のために押し入れに火を付けた」と主張しました。
一方弁護側は、「現金の入っていたバッグだけを燃やそうとしていて、殺意は無い」「現金の管理者は夫であり、妻に対する強盗は成立しない」と主張しました。
裁判では、梶原被告が損失を被ったという「バイナリーオプション」と呼ばれる金融商品について、梶原被告の入出金記録が明かされました。2021年から2024年にかけて約2億4600万円を入金していて、累積の投資額は15億円超え、累積損失額は2000万円を超えていたといたということです。
第2回公判 被害受けた妻が状況証言

第2回公判が行われた9日、検察側が妻の供述調書を読み上げました。
▽梶原被告が夫に多額の現金を引き出すよう提言していたこと
▽梶原被告の自宅から押収された封筒が妻の自作した封筒と一致していたこと
▽事件後に体調が悪化した夫が事件から約3ヶ月半後に亡くなっていたこと
などが明らかになりました。
その後、別室から妻が証人尋問に応じ、睡眠薬を飲まされ、眠気やだるさなどの症状が現れた後の状況を証言しました。
検察官
「意識がもうろうとしてベッドに横たわった後、梶原被告はどうしましたか?」
妻
「布で鼻と口を押さえられ、補聴器を外されました。そこから覚えていません」
検察官
「気がついたらどうなってましたか?」
妻
「目の前が煙で真っ白で、炎が上がっていました」
検察官
「今の気持ちは?」
妻
「お金が必要だったんでしょうけど、自分がしたことを隠すために火を付けて家を燃やす。明らかに私、殺されると思ったんです。絶対に許せないです」
次回の裁判は12日(木)で、有識者による証人尋問や梶原被告の被告人質問が予定されています。





















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