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6日午前10時18分ごろ、島根県東部を震源とする最大震度5強の地震が発生しました。この地震では、高層ビルの高いフロアなどで揺れが大きくなる特徴がある「長周期地震動」が観測されました。長周期地震動とは何か、そして都市部のリスクを考えます。
広島地方気象台 地震津波火山防災情報調整官 竹添竜也さん
「午前10時18分ごろに発生した島根県東部の地震は、陸のプレートの中で発生する陸域の浅い地震。人が住んでいる真下で地震が発生するので揺れによる被害が大きくなるのが特徴」

6日午前10時18分ごろー。島根県と鳥取県で最大震度5強の地震が発生しました。震源の深さは11キロで、地震の規模を示すマグニチュードは6.4でした。広島県でも北部・南東部・南西部の広い範囲で、最大震度4の揺れを観測しました。
今回の地震は陸域の浅い場所で発生。このエリアでは活断層(=過去に地震がくり返し起こっている痕跡)は多くありませんが、もともと地震活動が活発な特性をもっています。
広島地方気象台 地震津波火山防災情報調整官 竹添竜也さん
「日本付近では、海のプレートが陸のプレートの方に年間数センチ程度の速さで近づいている。陸地は常に圧力がかかっている状態。活断層がある・ないに関わらず、日本付近はどこでも陸域が浅く規模の大きい地震が発生する可能性がある」

今回の地震では「長周期地震動」が観測されました。長周期地震動は、周期が長くゆっくりとした揺れで、高層ビルなどでは揺れがなかなかおさまらず、数分以上続くことがあります。また、長周期地震動の揺れは、震源から遠く離れた場所まで伝わるという特徴があります。
【短周期地震動と長周期地震動の違い】
◇短周期:低い建物は大きく揺れる/高い建物は揺れにくい
◇長周期:低い建物は揺れにくい/高い建物は大きく揺れる
高いビルは短周期の揺れは揺れを逃がすようにできていますが、長周期の揺れがあると”共振”して大きく長く揺れる性質を持っています。
2011年3月11日の東日本大震災でも観測され、震源から数百キロ離れた東京や神奈川などでも高い建物がゆっくりと大きく揺れました。家具の転倒やエレベーターの故障など被害が出ました。

長周期地震動の「階級」は、長周期地震動による揺れの大きさを示すもので、「震度」とは異なります。階級は1~4に分かれていて、「階級4」では立っていることができない状態です。6日午前10時18分に発生した地震では、鳥取県西部で「階級4」が観測されました。(※「階級4」の観測は鳥取県では初。全国では2024年1月の能登半島地震以来)
【階級とゆれの状況】
◇階級4:はわないと移動できない/揺れに翻弄される
◇階級3:立っていることが困難になる
◇階級2:ものにつかまらないと歩くのが難しい
◇階級1:多くの人が揺れを感じる/ブラインドなどが大きく揺れる
今回広島県では長周期地震動は観測されませんでしたが、広島地方気象台は都市部のリスクを訴えています。
広島地方気象台 地震津波火山防災情報調整官 竹添竜也さん
「広島県は高層ビルが多く建っている。今回の地震では階級1も観測されなかったが、規模が大きな地震が発生したときは、長周期地震動にも注意が必要。家具・照明器具を固定するなど、日頃から備えをしてほしい」
気象庁は今回地震が発生したエリアでは、過去に大きな揺れの後に地震がくり返し発生した事例があるとして、「今後1週間(特に2~3日)は、最大震度5強程度の地震に注意を呼びかけるとともに、さらに強い揺れをもたらす地震が発生する可能性もある」と注意を呼びかけています。

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