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カキ筏で養殖されているカキの海の中の様子です。死んでしまい、口を開けて、中身は空っぽの状態です。今シーズン水揚げされるカキだけでなく、来シーズンのものでもこうした状態が見られます。カキ大量死の被害が集中する呉市で養殖業者のカキ筏を潜水取材しました。
カキの水揚げの最盛期を迎えているはずの、広島の海。しかし今、養殖業者たちは、ため息をもらしています。県によりますと、3年養殖のカキのへい死の状況はこうです。

被害が大きい県中東部に加え、県西部でも一部の養殖業者で9割近くのカキが死ぬ被害が報告されているということです。呉市音戸地区でカキ養殖を44年営む中野水産の中野良広 社長です。異変に気づいたのは10月上旬ごろだったそうです。
中野水産・中野良広 社長
「最初は『まあ死んどるな』いう感じ。例年は3、4割程度です。今年はもう8割、9割が普通みたいですよね」
カキ筏の下はどのような状況になっているのでしょうか。今回、特別に許可を得て、RCCのカメラが海の中の様子を撮影しました。この日の海水温は、17・7度。この時期としては、例年に比べ、2度近く高い状態でした。水中でカメラがとらえたのは、いたるところで、口を開けたまま中身の無いカキが、筏からぶら下がっている様子でした。また、海底には、ヘドロのようなとても柔らかい泥が大量に堆積していて、手で巻き上げると視界が遮られるほどでした。
中野社長は、水温の高さに限らず、海の状態が変わってきていると感じています。

中野水産・中野良広 社長
「単なる高水温と高塩分だけじゃないと思う。餌もないし、何もかもが重なってんじゃないですかね貧酸素もあるし」
「これは普通ですよね。ちょっとグレーっぽいものが多い(味は?)味は変わらないと思うんですけどね」
生き残ったカキは、身が小さく、色も悪いといいます。中野水産では、11月の売り上げが去年に比べて8割も減ったそうです。中野水産では、海外からの技能実習生など従業員の作業時間を削減。その時間を死んだカキの殻の粉砕処理やわずかに残ったカキの出荷に当てるなど、苦渋の対応を続けています。さらに気がかりなのは、来シーズンに出荷する予定のカキの状況です。まだ養殖する途中の若いカキにも被害が及び、大量に死んでいるといいます。
中野水産・中野良広 社長
「(来シーズンのカキも)6割7割、ひどい人は8割、9割死んどる人もおります。対処のしようがない…もしも来年死んだら、やっぱり辞める人も出てくるんじゃないんですかね」
そんな中、地元の音戸漁協はカキの養殖業者に対し、異例の支援に乗り出しました。カキ筏を置く「海域の使用料」を今年は全額免除しています。行政からの支援も要望しています。今月4日、視察に訪れた横田知事に対し、音戸漁協は中野社長とともに、早急な原因究明や当面の資金繰り、環境対策について直接、訴えました。

中野水産・中野良広 社長
「やっぱ原因究明が第一だと思います。それと、やっぱり品種改良とか、夏に強いとか、そんなのを作っていただいて…復活はしたいなとは思うんですけどね。親子3人が頑張ろうと思うんですけど」

カキ筏の下で、口を開け死んだカキ

カキ筏の下で、口を開け死んだカキ

カキ筏の下で、口を開け死んだカキ

カキ筏の下で、口を開け死んだカキ

カキ筏の下で、口を開け死んだカキ

カキ筏の下で、口を開け死んだカキ

カキ筏の下で、口を開け死んだカキ

カキ筏の下で、口を開け死んだカキ

カキ筏の下で、口を開け死んだカキ

カキ筏の下で、口を開け死んだカキ

カキ筏の下で、口を開け死んだカキ

カキ筏の下で、口を開け死んだカキ

カキ筏の下で、口を開け死んだカキ

カキ筏の下で、口を開け死んだカキ

カキ筏の下で、口を開け死んだカキ

カキ筏の下で、口を開け死んだカキ

カキ筏の下で、口を開け死んだカキ

カキ筏の下で、口を開け死んだカキ

カキ筏の下で、口を開け死んだカキ

カキ筏の下で、口を開け死んだカキ

カキ筏の下で、口を開け死んだカキ

カキ筏の下で、口を開け死んだカキ

カキ筏の下で、口を開け死んだカキ
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