任期満了に伴う広島県知事選挙（9日投開票）で、前副知事で無所属新人の横田美香さん（54）の当選を果たしました。広島県では、初めての女性知事誕生となります。

今回の知事選は、湯崎英彦知事の退任に伴い、新人3人の争いとなりました。

横田さんは、4期16年続いた湯崎県政を継承し、さらに発展させると強調。自民、立憲、国民、公明の各党から推薦を得て、与野党相乗り候補として、組織戦を展開しました。

選挙戦では
▽農林水産業の生産力強化
▽若者や女性が住みたくなる地域作り
▽地域資源を活かした観光振興
▽防災減災対策、危機管理体制の強化
▽核兵器廃絶に向けた取り組み推進
などを訴えました。

横田さん「ゴールではなく、スタートラインに立った」

横田美香さんのあいさつ（一部抜粋）
「決意表明を9月２日にしてから２か月あまり。短い期間で、多くの人に、ご指南をいただき、支持の輪を広げてもらった。この１７日間の選挙戦を一緒に共に戦ってくれた皆さま、多くの関係の皆さまに支えられて、今日のこのときを迎えることができた。
右も左も分からない中で、みんさまのご支援がなければやり続けることはできなかった。本当にありがとうございます。

これはゴールではなく、新しいスタートラインに立たさせていただいたと思っいる。広島県は、さまざまな課題に直面しているが、皆さまともっと魅力ある広島県に、人をひきつける広島県にしていくため、これから力を尽くしていく。広島県のために、全てをかけて、力を尽くしていきたい」

岸田元首相「広島県は新しい時代を迎える」

会場には岸田文雄元首相も駆けつけました。

岸田文雄元首相のあいさつ（一部抜粋）
「今回の県知事選挙、16年ぶりにリーダーが変わることで、全国から注目を集めた選挙戦だった。湯崎県政１６年、改革の志を引き継いでもらいたい。そして、横田さんのさわやかなキャラクター、蓄えた力を持って、さらに盛り上げてもらいたい。
これから、横田美香新知事のもと、広島県は新しい時代を迎える。世界も分断と対立を繰り返している。日本、広島も、多くの課題を抱えている。こういった時代だからこそ、横田さんにはリーダーシップを大いに発揮してもらい、関係者がそれを支える。そのことで、広島県民の幸せ、こころの豊かさにつながる。そういう新時代を作っていってもらいたい」