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「広島城三の丸 暮らし彩り市」では、どんなものに出会えるのか
事前にすこしだけ、ご紹介します。
11月1日~3日「暮らし彩り市」へ出店の『アトリエ出本』
東広島市志和町の山道を進むと、隠れ家のように一軒のアトリエが現れます。
空の青と山の緑のコントラストが何とも美しいこの場所に
『アトリエ出本』はあります。
出本正彦さんは、柿渋染めや古布で洋服や小物を製作しています。
東京で長年デザイナーとして活躍したのち、故郷の広島に戻り、
30年以上前からこのアトリエで創作活動を続けています。
『アトリエ出本』の出本正彦さん
出本さんの作品の多くには「柿渋染」が使われています。
この“柄物”のコート。もとは「鯉のぼり」だったんです。
最近あまり見かけなくなった大きな鯉のぼりですが
古布として出回っているものを入手して柿渋で染めているとのこと。
柿渋染のコートと柿渋で染めた鯉のぼり
染料には「備後柿渋」を用います。メイドイン広島の染料があるんですね。
防虫や防臭にも力を発揮するといわれる柿渋。
昔は漁網や船底に貝がついてしまうのを防ぐためにも塗られていたそうで、
広島では因島や尾道で、古くから柿渋染料が作られてきました。
ちなみに原料の柿は青い山柿。
熟したあの“柿色”の実ではないのが、意外です。
青い実を潰して発酵させ、絞り汁で布を染めて、太陽の光を当てると
この柿渋色が現れます。
アトリエのお庭に干してあったものも、染めている途中の鯉のぼりだったのですね
出本さんの手にかかれば、古布は柿渋の色を纏い、再び息を吹き返します。
このワンピースもそうです。
もともとは・・・「蚊帳」!
布が旅してきた時間に、思いを馳せてしまいます。
他にも酒造りで使われる酒袋でできた鞄などもアトリエにならんでいました。
こちらは“布のかけら”をパッチワークにした鞄。どの布も柿渋染にしているので全体が穏やかな色合いに包まれます
「鯉のぼり」からコートに、「蚊帳」はワンピースに、「酒袋」は鞄へと、
次の「物語」が続いていきます。
アトリエ出本は3日間の期間中、毎日出店。
物語を、纏う―
そんな言葉がぴったりな出本さんの作品に出会いに、広島城三の丸を訪れてみませんか。

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