気象庁は13日朝、西日本や南西諸島を対象に「黄砂に関する情報」を発表しています。14日にかけて南西諸島から西日本の広い範囲で、15日も南西諸島を中心に黄砂が予想されます。
[気象概況]
14日にかけて南西諸島から西日本の広い範囲で、15日も南西諸島を中心に黄砂が予想され、視程が10キロメートル未満となるでしょう。所によっては視程が5キロメートル未満となる見込みです。
[防災事項]
屋外では所により黄砂が付着するなど影響が予想されます。また、視程が5キロメートル未満となった場合、交通への障害が発生するおそれがありますので注意してください。
10日(木)以降、大陸では各地で黄砂が観測されていて、12日(土)にかけて場所によっては視程(=水平方向の見通し)が2キロ未満の非常に濃い黄砂を観測している所があります。日本列島に雨を降らせている低気圧が東に進んだあと、この黄砂が西日本を中心に流れ込んでくる予想です。
地表付近の黄砂飛来予測をみると、西日本の広い範囲には14日(月)にかけて、また南西諸島には15日(火)にかけて黄砂が飛んでくる予想となっています。
黄砂の濃度によっては、屋外では所により黄砂が付着するなどの影響が出るおそれがあります。また、視程が5キロメートル未満となった場合、交通への障害が発生するおそれがあります。
花粉やPM2.5や黄砂が組み合わさると症状が悪化することもあります。特にアレルギー体質や呼吸器系に疾患のある方などはご注意ください。今後、気象庁や地元気象台から黄砂に関する情報が発表されるかもしれませんので、最新の気象情報にご留意ください。
【詳しく見る】日本付近で予想される黄砂は?3時間ごとの黄砂シミュレーション(4/16まで)
黄砂は視程が10キロを下回ってくると、風景がぼんやりとかすんでくるほか、5キロ未満となると車や洗濯物などの表面への砂の付着が目立ち始めるとされています。
気象庁HPより
見通しの悪化による交通障害に注意するよう呼びかけています。また、アレルギー体質の方や、呼吸器系・循環器系に疾患がある方は十分注意してください。
環境省HPより
黄砂は中国大陸の内陸部の砂漠地帯などで、土壌や鉱物の粒子が風によって巻き上げられたもので、中緯度付近を吹く上空の西風(偏西風)によって日本に飛んできたものです。
環境省HPより
日本まで到達する黄砂の大きさは、直径4ミクロン(1ミリメートルの1000分の1)前後が多くなっています。
造岩鉱物や粘土鉱物が多く含まれていますが、土壌起源の粒子だけではないとみられるアンモニウムイオンや硫酸イオンなども検出されています。これは日本に飛んでくる途中で人為活動による大気汚染物質を取り込んでいる可能性も示唆されています。
【詳しく見る】日本付近で予想される黄砂は?3時間ごとの黄砂シミュレーション(4/16まで)
環境省HPより
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