新しい広島駅ビルの商業施設「ミナモア」には、およそ200のテナントが出店しますが、地元広島の企業による新たな試みもあります。大手スーパーのイズミは初めて自社の店舗以外で出店。しかも世界各国の人気ブランドが並ぶコスメショップを手がけます。オープンに向けた準備の様子を取材しました。
2月19日。イズミ本社からミナモアに向かって歩く一団がいました。イズミが出店するミナモア内の店舗の新米店長さんです。この日は初めて店を訪れることになっていました。
ア・フルール プティ 行友歩店長
「楽しみでドキドキしています。お店がどんな感じの色味か、大きさになるか気になります」
今回イズミが出店するのは、全国のゆめタウンなどで展開する化粧品などを扱うバラエティコスメショップ、「ア・フルール」の初めての単独店となる「ア・フルール・プティ」お店を訪れた行友店長は……。
行友店長
「色もかわいいし、ライトもすごくかわいくて、うれしいです」
この日はお店の棚や装飾などの最終確認の日。店名のロゴの位置など、打ち合わせどおりに作られているか、確認していました。
先日行なわれたイズミの社長人事についての記者会見での一コマ。
イズミ山西泰明社長「ミナモアでも新しい挑戦が始まる。社員から出た提案です。外に向けて発信していきます」
町田繁樹新社長にバトンタッチする山西泰明社長は、会社が進化していく一つの例として、この店を取り上げました。イズミにとって他の企業の小売店に出店することは、初めて。山根さんは今回の出店の発案をしたビューティーコスメ課の課長です。
イズミビューティーコスメ課 山根香奈代課長
「長い間、外に出たいと思っていました。ゆめタウンの中にショップはあるが、そこから一歩外に出たいという気持ちがあったので、本当にうれしく思っています」
木目の棚などが、優しいピンクに包まれるように仕上がりました。こだわりのポイントは……。
山根香奈代課長
「このカウンターですが、お客様に座っていただいてセミカウンセリングという形で、接客しながら商品を選んでいただけるというのが、今回大きなポイント」
店長の行友さんは、化粧品については未経験でしたが、店長に立候補し選ばれました。
行友歩店長
「大丈夫かなという不安もあるが、本社の人々が助けてくれる。頑張ろうという気持ちになります」
レジの使い方を学んだほか、商品知識を深めるため、採用がきまった他の店員と共に、商品知識を学ぶ研修が毎日のようにつづきました。
そして3月6日。多くの関係者が集まり、品出しが行なわれました。
行友歩店長
「本日はお忙しい中有り難うございます。よろしくお願いいたします」
店頭に並べる商品はおよそ1万点。棚の位置を取りやすい高さに変更しながら、手分けして一斉に並べます。
ミナモアには、他にもコスメのお店が出店しますが、このお店にしかない品揃えにこだわりました。特に化学肥料や農薬を使用せず、植物を原料としている商品です。イズミでは初めて扱う、北イタリアの「ダビネス」のヘアケア商品や、オーストラリア「ジュリーク」の美容液などです。山根さんはこれまでの経験を活かして、化粧品会社と交渉に臨んだそうです。
山根香奈代課長
「それぞれ大体2年くらいは、交渉に時間がかかった」
なぜ初出店にそれだけ力をいれるのでしょうか。
山根香奈代課長
「お客様の動向でトレンド商品とか売れ筋商品とかを既存の店舗にも商品紹介の形で提供ができる形を取りたいので」
アンテナショップ的な意味合いがあると言います。店長の行友さんは、新たなお客さんを開拓したいと意気込んでいます。
行友歩店長
「バラエティーコスメとオーガニックのコスメ両方あるのでいろんなお客様に来ていただき、ア・フルール プティに来ればなんでもあるねと言っていただいて、リピーターになってほしい」
『ミナモア』グランドオープンは3月24日です。
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