ノーベル平和賞を受賞した日本被団協の箕牧智之代表委員が5日、広島市の松井市長に、メダルと賞状のレプリカを原爆資料館に展示したいと提案しました。また、現在、開かれている核兵器禁止条約の締約国会議について望みを託しました。
広島市役所を訪れたのは、日本被団協の代表委員、箕牧智之さん(82)と、代表理事の田中聡司さん(80)です。2人は去年12月、ノルウェー・オスロを訪れ、ノーベル平和賞の授賞式に出席しました。
箕牧さんはメダルと賞状のレプリカを松井市長に披露し、「レプリカは原爆資料館に展示できたらいい」と提案しました。
これに対して松井市長も「誰でも見られるようにお借りしたい」と賛同し、「『核兵器廃絶はできない』と政治家に言い訳をさせない環境を、市民の間で作らなければならない」と話しました。
終了後の会見で箕牧さんは、日本政府がオブザーバー参加を見送った核兵器禁止条約の締約国会議については、次のように話しました。
日本団協 箕牧智之 代表委員
「日本からも野党を中心に国会議員もかなり行っている。日本に帰ってどういう風に発言するのか、政府に訴えるのかを、我々は期待しています」
箕牧さんは「被爆者は年をとったが、これからも核兵器廃絶を訴えていきたい」と話していました。
新着記事
コメント (0)
IRAWアプリからコメントを書くことができます!!