おととしの「原爆の日」に、広島市職員に集団で暴行を加えたとして起訴されている、中核派の活動家5人の初公判が、10日に開かれました。

起訴状によりますと、被告の5人はおととしの8月6日、原爆ドームの北側で公園利用者の通路を確保するために立っていた広島市の職員に、互いに腕を組み体当たりするなどしたとされます。起訴内容について5人はいずれも否定しました。

10日の冒頭陳述で、検察側は「集会の場所を巡り別の団体を実力で排除しようと、隊列を組んで押し続けていた」と指摘しました。

一方、弁護側は「無実であり、公訴は棄却されるべき。公訴事実が認められたとしても、表現の自由を守るための正当行為で違法ではない」と主張しました。

次の裁判は29日に予定されています。