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「社会復帰・社会参加を目指してほしい!」仕事や通勤中の労災事故で重度障害となった被災者の作品展 広島で始まる

仕事中の事故などが原因で重い障害がある人たちの作品展が、13日から広島市で始まりました。

展示されているのは、仕事中や通勤途中に不慮の労働災害で重度の障害を負った56人の被災者が回復訓練として制作した絵画や工芸品など112点。広島で開催されるのは10年ぶり3回目です。

初日は、労災特別介護施設「ケアプラザ呉」の入居者4人が訪れました。

ケアプラザ呉の入所者 古米喜代子 さん
「とっさの判断で出て助けた。電車が目の前に来ていたのもわかっていたが飛び出ました」

古米喜代子さんは、50年前、出勤途中に線路内で転倒した幼稚園児の息子を救おうとして右足を失いました。出展作品はこちらです。

ケアプラザ呉の入居者 古米喜代子 さん
「戦争のない国がいい、平和が一番いいと思い、書きました」

絵画「ふくろう」は、作業中の転落事故で脊髄に損傷を負った熊本県の男性が口でくわえた筆で描いた作品です。

事故で車椅子生活となった新潟県の男性は、成人になる娘の晴れ姿を描きました。

主催する労災サポートセンターは、作品制作を通じて被災者に「社会復帰・社会参加を目指してほしい」としています。

作品展は15日の正午まで、広島市中区のJMSアステールプラザ市民ギャラリーで開かれます。

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