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「そもそもシールドマシン仕様は地質に合っていたのか」 道路陥没で専門家が現地視察 広島市に幅広い角度からの原因究明求める 

9月、広島市西区の道路で起きた大規模な陥没で、トンネル工学や地質の研究者らが現地を視察しました。広島市に対して、幅広い角度からの原因究明を求めています。

大阪大学(トンネル工学)谷本親伯 名誉教授
「ひどいと思いますよ。ここまでの事態によくなってしまったなと」

陥没現場を訪れたのは、トンネル工学の専門家で、大阪大学の谷本親伯 名誉教授と、地元の地質研究者、それに長年、現場で掘削工事などを続けてきたシールドマシンのオペレーターの、あわせて3人です。

事故は9月26日に発生しました。ひび割れや傾きなどの被害が出た建物は12棟にのぼり、現在も20世帯34人が避難生活を続けています。(18日現在)

付近では広島市が地下30メートルでシールドマシンを使って雨水管を設置する工事を進めていて、市は工事と事故の因果関係を認めています。

大阪大学(トンネル工学)谷本親伯 名誉教授
「向こう側と、右向きに傾いているんですね」

谷本 名誉教授は、陥没の原因として広島市が「シールドマシン内に、水が異常にあふれてきた」と説明している点に注目し、▼マシン自体に何らかのトラブルが生じた可能性や、▼オペレーターの操作ミスのほか、▼そもそもマシンの仕様が現場の地質に合っていなかった可能性も考えられると指摘。また▼現場は堅い玉石まじりの「砂れき層」のため、マシンが大きく振動した影響で陥没が起きた可能性も含め、市は幅広く検証して、原因究明を進めるべきとしています。

大阪大学(トンネル工学)谷本親伯 名誉教授
「適切に計画通りに掘削ができる機械だったのかどうか。こういう失敗をしたということは、その考察が不足していたということになるでしょう。こういう事実をしっかり受け止めてほしい」

広島市は近く専門家による有識者委員会を立ち上げ、原因究明を進めるとしています。

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