広島県には停滞する梅雨前線の活動が活発となっているため発達した雨雲がかかって大雨となっています。

１日未明から雨の降り方が強まり、廿日市市津田で1時間52.5ミリの非常に激しい雨を観測したほか、広島空港で44.5ミリ、広島市中区で43ミリの激しい雨を観測しています。

また24時間に降った雨の量は廿日市市津田では130ミリを超えているほか、広島市中区も100ミリを超える大雨となっています。

このため土砂災害の危険度が急速に高まったため、広島市や府中町などに「土砂災害警戒情報」が発表されているほか、一時、氾濫危険水位に達した河川もあります。

広島市や廿日市市など県内11の市町の16万5000世帯、36万1000人あまりを対象に避難指示が出ています。
避難指示発令
広島市（全８区）、呉市、大竹市、廿日市市、府中町、海田町、熊野町、坂町、三原市、東広島市、尾道市

県内は昼すぎにかけて断続的に非常に激しい雨が降るおそれがあります。あすにかけて梅雨前線が西日本付近に停滞するため総雨量が多くなる予想です。

あす朝までに予想される24時間雨量は150ミリとなっています。気象台は、土砂災害や浸水に厳重に警戒するとともに、河川の増水や氾濫に警戒するよう呼びかけています。

この大雨の影響でJR西日本は、県内の在来線の全線でけさの始発から運転を見合わせています。