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ウクライナから避難した女性たちがデザイン協力 新造されたフェリーが進水 船体にはウクライナのカラーも 広島・尾道

広島県尾道市因島にある造船会社で新造されたフェリーの進水式がありました。船のデザインに協力したのは、ウクライナから福山市に避難している女性たちでした。

海へとゆっくり進んでいく船…。造船会社とウクライナの避難民との絆が垣間見える船でもあります。新たに建造された船は沖縄県うるま市の平敷屋港(へしきやこう)と、離島・津賢島(つけんじま)を結ぶフェリーになります。

進水式にはウクライナから福山市に避難しているヴィクトリア・カトリッチさんと、長女のソフィアちゃんが招かれました。

石田造船の 石田全功 社長は、2022年10月から福山市のウクライナ避難民を造船所の見学や、クリスマス会・お花見などに招待して交流を深めてきました。船の建造にあたって石田社長は、設計段階からこの船をよく知るヴィクトリアさんたちにデザインを提案してもらいました。

進水式で重要な船をつなぐ綱を斧で切る役目も、ヴィクトリアさんとソフィアちゃんが担当しました。

式の後、船は桟橋に係留されました。船は199トン、全長45メートルで、定員は198人。外観はウクライナカラーの青で波を表現し、黄色は船の上部に施しました。ヴィクトリアさんたちのデザインです。

ヴィクトリアさんも式典参加者にまじって船内の見学です。ヴィクトリアさんたちの意見が反映された操舵室です。白い船内だと光が反射するのではと思い、黒を取り入れたそうです。

2階の客室にも彼女たちのデザインが詰め込まれています。

石田造船 石田全功 社長
「通路は色を変えた方が良いとアイデアをいただいて、汚れないように木目基調にこういう濃い茶色の色を通路に入れています」

ヴィクトリアさん
「はじめて、これ選んでどきどき気持ちがありました。今、これを見て、とてもきれいと本当に良かったです」

船は6月に就航する予定です。

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