黄砂が日本列島にも飛来しています。広島では午前9時に広島地方気象台の職員が目視で黄砂の飛来を確認しました。視程(=水平方向の見通し)は10キロ以上ありますが、広島市中心部から周辺の山々をみると霞んでいます。
衛星画像をみると、日本海の上空には黄砂が漂っているために茶色くなったエリアが確認できます。すでに朝鮮半島では広く地上で黄砂を観測していて一部では視程が5キロ未満となっています。
黄砂観測実況図(17日・気象庁)
これから日本列島では、北日本から西日本の広い範囲で黄砂が飛来して、視程(=水平方向の見通し)が10キロメートル未満となる所が出てくる見込みです。
屋外では所により黄砂が付着するなどの影響が予想されるほか、視程が5キロメートル未満となった場合には、交通への障害が発生するおそれがあるとして注意をよびかけています。
黄砂が広がるエリアやタイミングなどの詳細は、3時間ごとの予想シミュレーションをご確認ください。
黄砂は視程が10キロを下回ってくると、風景がぼんやりとかすんでくるほか、5キロ未満となると車や洗濯物などの表面への砂の付着が目立ち始めるとされています。
気象庁HPより
見通しの悪化による交通障害に注意するよう呼びかけています。また、アレルギー体質の方や、呼吸器系・循環器系に疾患がある方は十分注意してください。
環境省HPより
黄砂は中国大陸の内陸部の砂漠地帯などで、土壌や鉱物の粒子が風によって巻き上げられたもので、中緯度付近を吹く上空の西風(偏西風)によって日本に飛んできたものです。
環境省HPより
日本まで到達する黄砂の大きさは、直径4ミクロン(1ミリメートルの1000分の1)前後が多くなっています。
造岩鉱物や粘土鉱物が多く含まれていますが、土壌起源の粒子だけではないとみられるアンモニウムイオンや硫酸イオンなども検出されています。これは日本に飛んでくる途中で人為活動による大気汚染物質を取り込んでいる可能性も示唆されています。
環境省HPより
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