来年2月からピースウィング広島に本拠地を移して試合を行うサンフレッチェ広島。11月25日(土)に行われるガンバ大阪戦が、エディオンスタジアム広島での最後の試合です。
11月23日(木)おひるーなのラジオカー中継では、
2014年から6年間、エディオンスタジアム広島の所長を務め、現在もOBスタッフとして競技場を支えていらっしゃる松島 敦司(まつしま・あつし)さんにお話をうかがいました。
所長として、OBスタッフとして競技場を見守って来られた松島さん。
芝生の状態を管理したり、調整したり、ピッチのプロとして現在も尽力されています。
いよいよ明後日、最後の試合が行われますが、とにかく今は「 寂しい! 」 という気持ちが一番だそう。
2015年にサンフレッチェ広島が3度目のリーグ優勝を果たしたとき、松島さんは所長を務めて2年目。その時の対戦相手がガンバ大阪で、今回の試合もガンバ大阪。なんだか特別な気持ちになるとおっしゃっていました。
その当時、優勝が決まった競技場では、盛大なセレモニーが行われ、金の紙吹雪が華やかに舞いました。覚えていらっしゃる方も多いかと思います。
その後、ピッチを元の状態に戻すために、
ブロワー(送風機)を使って紙吹雪を集めたものの、
翌日、改めて芝生を見ると、
きれいになったように思えた芝生の間には残った紙吹雪が…
試合中、キラキラ光るものが一瞬でも選手たちの目に留まると「金属片だ」と思い、プレーに支障が出てしまうことがあるので、
松島さんは紙吹雪を1枚も残さないように、再度、見る角度を変えながら、1週間かけて全て拾い集めたそうです。
そんな話を聞きながらピッチを眺めていると、松島さんはしゃがみこんで、
「ほら、ここにもゴミが落ちている。」と、芝生の隙間から拾っていました!
常に、ピッチやプレーのことを考えているのだと、実感しました。
芝は季節によって生え方が異なり、今ピッチで生えているのは縦に伸びる「冬芝」。暑い時期の「夏芝」は横に伸びるのだと、特徴を教えてもらいました。
夏の猛暑では、芝生が焼けて枯れてしまわないよう散水を徹底したり、
冬に積雪があった際には、除雪機を使うと芝生が切れて傷んでしまうため、高校生ボランティアたちと協力し、雪だるまを作って、コロコロ転がしながら除雪したり…
この日も、明後日の試合のため、業者さんが芝生を刈り、最終調整していました。
芝生は通常、15~20mmの長さに整えられています。
芝生が短いとボールスピードが上がるので、パスサッカーを志向しているサンフレッチェ広島は、主に15mm。
前日練習後に選手から「あと2mm、刈って欲しい。」と要望があったことも…
それほど、芝生の状態はプレーに影響してくるそうです。
優しく芝生を触ったり、眺めたりしてお話しされる松島さんは、芝生の気持ちが分かっているようにも思えました。
いよいよ、最後の試合。
「試合中に大きな音がしたり、周辺が渋滞したり、地域の方がそういった面も理解して、全力で応援してくれた。たくさんの協力があったからこの日を迎えられる。本当に感謝の気持ちでいっぱいです!ありがとうございました!」
「勝利で、最後を飾ってほしいです!」
と、明るく話してくださいました。
ラジオカー
宮本 幸(みやもと ゆき)
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