この秋、広島県内は降水量が平年より少ない分、秋晴れの日が多くなっています。キレイな夕焼けが見られているのも上空に空気が存在しているから。はるか上空の大気の構造を知ることで、雲の発生方法にもつながる点があります。
大気圏は下から順に、対流圏、成層圏、中間圏、熱圏と分けられています。一番低い対流圏は上空10キロほどまでで、雲の材料となる水蒸気は、この対流圏に存在しています。その上の成層圏はオゾンの影響などにより、上空に行けば行くほど気温が高くなる安定した層になっています。そのため、基本的には対流圏で発生した雲は成層圏がフタをする形となり、基本的には成層圏で雲は発生しません。
また、対流圏の高さは場所によっても異なります。平均気温の高い赤道付近では上空16キロほどと高く、北極や南極では上空8キロほどと低くなっています。
さらに、同じ場所でも気温によって対流圏の高さは変化するため、日本でも暑い夏のシーズンほど高くなり、寒い冬のシーズンほど低くなります。その対流圏の高さによって雲の高さも変化するため、夏の積乱雲はモクモクと高く成長するのです。一方、冬は上空の偏西風も強いので、雲は上空に向かって成長しづらくなり、風に流されて発生するすじ雲などが見られるようになるのです。
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