5年前の傷害致死事件 「傷の数や深さからして相当厳しい暴行だった」 男に懲役14年の判決 広島地裁

5年前、広島県福山市のアパートで住人の男性が死亡しているのが見つかり、当時同居していた男が傷害致死などの罪に問われた事件の裁判員裁判で、広島地裁は被告人の男に懲役14年の判決を言い渡しました。

野崎展矢被告は、2017年12月下旬から翌月の1月26日の間に、福山市引野町のアパートなどで、ここに住む林秀樹さんに頭を殴るなどの暴行を加え、出血性ショックで死亡させた罪に問われていました。

初公判で野崎被告は起訴内容について、「被害者の林さんに対し暴行を加えた事実はありません。死因は出血性ショックでも外傷性ショックでもありません。本当の死因は弁護士から説明しますので聞いてください」と全面的に否認…。

検察側、弁護側の主張は、真っ向から対立し、公判はこれまで15回に渡っていました。

広島地裁の日野浩一郎裁判長は、司法解剖した教授らの証言から、林さんは他者からの暴行によって亡くなったことが認定できると判断。

被害者が暴行を受けていたと推定される期間や被害者と被告人の関係性などから、「暴行を加えた犯人は野崎被告のみであると認定することが相当だ」としました。

そのうえで、「野崎被告は被害者に対し鈍体で頭や顔など様々な部位に暴行を加え、その傷の数や深さからして相当に厳しい暴行であったと考えられる」「被告人は同時期に別の被害者にも凶器で頭部を殴るなどの犯行もしている。被告人の規範意識は相当低く、粗暴な行為に及びやすい傾向がある。身勝手に犯行を繰り返した被告人の意思決定は強い非難に値する」として、懲役14年を言い渡しました。

黒髪を後ろでくくり、黒いスーツ姿でじっと判決を聞いていた野崎被告は最後に一礼をして証言台を離れました。

弁護人は、控訴についてはまだ「何も決まっていない」としています。

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