海の中を彩る鮮やかなパペットたち🐠「リトルマーメイド」小道具に注目👀(7/11~10/10上野学園ホール)

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radiko:田口麻衣noみみコミ | RCCラジオ | 2022/07/10/日 17:00-17:15
出演者:劇団四季 小道具スタッフ 深沢幸徳(ふかざわ・ゆきのり)さん 


Q.ステージの魅力に欠かせないのが工夫された小道具の数々だと思いますが、『リトルマーメイド』は特に小道具の存在感がある作品ですよね。どこまでが「小道具」なんでしょうか?

小道具の種類は、役者が持つ「持ち道具」、あとは身につける「装身具」、それから『リトルマーメイド』でも出てくる「パペット」、大道具に飾ってある「飾り小道具」と呼ばれるものもあります。非常に幅の広い物を扱う部署だと思っております。


Q.『リトルマーメイド』の小道具では、日本の観客のみなさんに合わせて柔軟に形を変えたものもあるというふうに伺っています。

はい、そうですね。ヨーロッパで上演されているものを、日本のお客様に向けて「増強する」という作業を行いました。例えば、海の魔女アースラの小道具ですが、ヨーロッパ版のアースラは、パイプ、外国版キセルのようなものでタバコ吸っていますが、これをもうちょっと日本寄りのものにしたくて、「扇子を持たせたらどうですか?」という提案をすると、ディズニーの方から「それはすごくおもしろくていいね」ということで、採用していただきました。


Q.黒くて、ちょっと怖さを増している感じの扇子ですね。

魚の骨で作られているんですが、アースラの性格が出るようなものをイメージしたのが好評で。アニメーションでも、小魚たちをペロリと食べていますよね。あまりいいイメージがない骨を使って、自分の持ち物を作り上げているという感じが出ているかなと思います。


Q.深沢さんが劇団四季の小道具スタッフさんになられて、どれぐらい経つのですか。

99年に入団し、20年を超えています。自分たちでエンターテイメントを作っていくことに興味があったので、物を創る会社、造形屋などをいろいろ探していたんです。元々、姉が劇団四季の『キャッツ』に中学校の頃にすごくはまって、毎日毎日『キャッツ』のCDをエンドレスでかけるんですよね。そうしている間に曲を覚えまして、大学生になって『キャッツ』を見に行った時にすっごいおもしろい世界だな…というのを覚えていて、、ちょっと面白そうだな、と。受かるとは思ってなかったんですけど、ああいう仕事ができたら面白いだろうなと思って受けたら、拾っていただけました。


Q.勝手な想像ですけど、華やかなステージの裏で、スタッフはきっと大変なんだろうなと思うのですが、実際になってみていかがでしたか。

もちろんナマモノなので緊張感もあります。ただ、物が創れる喜びがありますし、ゼロから考えて「どうやって作ろう」「どういう素材を使おう」「どういうふうに作ったら使いやすいんだろうか」を考えながら、創れるのはすごくおもしろいですね。


Q.今回の『リトルマーメイド』、海の世界と陸の世界とありますけれども、一番小道具で工夫したところはどんなところですか。

陸の上のものは、普通に我々が手に取って扱っても陸の上なので問題ないんですけれども、水の中の世界として表現するとなると、どうしても浮遊感とか重さとか、きらめき感とかがなかなか出せないので、素材を変えたりして表現するということが、工夫したところですね。


Q.いろんな素材を持ってきて試されるんですか?

ヨーロッパ版のものを参考に作るんですけれども、日本では手に入らないものを海外で使ったりすることもあるので、「これ一体何の素材だろう?」「どうやったら手に入るんだろう?」「そもそもこれ何なんだろう?」とか、そういうところからいろいろ探して、演出家やデザイナーの要望に沿うようなものを創っていきました。


Q.「これです!」となったときはすごい喜びですね。

そうですね。逆に「ここもっとこういう風にしてほしいんだよね」と要望をいただいて、「どうやってこの希望に沿うものにしていくかな…」みたいな、そういうのも楽しいです。創っているときは辛いこともあるんですけど、完成して「これこれ、これだよ、これ!!」「もう小道具天才!」と言われたときに、「ありがとうございます」って、本当に嬉しいです。


Q.『リトルマーメイド』の中で深沢さんのお気に入りのシーンはどこですか。

すごく華やかなダンスシーンで、アリエルのお目付け役のカニのセバスチャンが「海の世界ってこんなに素晴らしいんだよ!」と歌う「アンダー・ザ・シー」。たくさんパペットも出てきますし、いろんな魚が出てきて海の世界が素晴らしいですよっていうのを引き立てるシーンが特に好きですね。すごく楽しいシーンです。

撮影:野田正明


Q.すごく賑やかで楽しいですけど、もしかしてあのシーンに出てくる大きい生き物とかも、小道具さんたちが作ってらっしゃるんですか?

そうですね。海の中に出てくる魚は、ほぼ小道具が創っています。「アンダー・ザ・シーのシーンでも、日本オリジナルのパペットが2種類出てきます。「エビ」と「トロピカルフィッシュ」という名前をつけた魚がいるんですけれども、すごくヒレが大きくて、ひらひらして水の浮遊感を感じるパペットです。それもパペットデザイナーの人に「こういうパペットを出したいんだけれども」という提案を行って創り上げました。もちろん全てのパペットを見ていただきたいんですけども、特に注目していただきたいです。


Q.では深沢さん、最後にリスナーのみなさんにメッセージをお願いします。

パペットだけではなく持ち道具など全部、小道具スタッフが担当していますので、どれも本当に細かく創り込まれています。例えば、アースラの契約書には本当にアリエルのサインが入っているんですよ。いろいろなところに小道具が登場しますので、ぜひ劇場で楽しんでいただければと思います。


ミュージカル『リトルマーメイド』広島公演

日時:10月10日(月・祝)までロングラン公演中
会場:上野学園ホール
チケット:9月25日分まで発売中
9月28日~10月10日分は7月17日(日)から販売!
※料金は日程や開演時間によって異なりますので、詳しくはホームページをご確認ください。

IRAW掲載にあたり、放送から編集を加えている部分があります。

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