核兵器禁止条約の初めての締約国会議が、オーストリアのウィーンで始まりました。広島市の松井市長は、「条約の目標達成は被爆者の切実な願い」と訴えました。
小林康秀キャスター
「核兵器禁止条約の初めての締約国会議がまもなく始まります」
60を超える国と地域が批准した核兵器禁止条約の初めての締約国会議が、オーストリアの首都ウィーンで開幕。核兵器を廃棄するプロセスや、その検証方法などについて話し合われます。
小林康秀キャスター
「広島市の松井市長が、締約国会議でスピーチをするために会場に入ります」
初日21日の会議では、各国の発言が続く中、広島市の松井市長と長崎市の田上市長がスピーチしました。
広島市 松井一実市長
「被爆者の『こんな思いをほかの誰にもさせてはならない』という切実な思いは、今、痛ましい戦争において被害を受けている人々に対しても共通するものです。その思いに真正面から応えるには、険しい道のりではありますが、核軍縮の進展とその先にある核兵器廃絶しかなく、そのことは今も変わりない真実です」
松井市長は、条約を実りあるものにするために平和首長会議も連携して取り組みたいとしました。
また、日本は、オブザーバーとしても参加しませんでしたが、松井市長は、参加した国の状況を聞き、政府にフィードバッックして参加につなげたいと述べました。
会議はあす23日まで3日間、行われる予定です。
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