宮島 よみがえる大鳥居の朱色 「令和の大修理」仕上げへ

世界遺産の島・宮島のシンボル**「厳島神社の大鳥居」**。「令和の大修理」が、仕上げの段階を迎えています。

「朱塗りとしては3回、塗りをします。今、下処理が終わって、1回目・2回目の塗りが終わっている」

きょうのテーマは、『シンボルカラー復活! 大鳥居は朱塗りの真っ最中』。囲いの中で蘇りつつある朱色…、その現場にカメラが入りました。

宮島(広島・廿日市市)の様子です。令和の大修理が始まったのが、ちょうど3年前。大鳥居には今もシートがかかっていますが、この大修理が終わるめどが立ちました。神社によりますと、ことし12月中にも工事の足場やシートが撤去され、朱色の大鳥居が3年余りを経て、姿を表す見込みとなりました。

観光客が戻りつつある中、待ちに待った知らせです。年内に大鳥居が姿を現すと、初詣にも間に合います。大詰めを迎えている鳥居の修復は今、シンボルカラー朱色に塗装する作業の真っ最中です。

神社の技師や工事の担当者に案内され、保護シートの中にカメラが入りました。

現在の大鳥居は、平清盛の援助で平安時代に建てられたものから9代目。1875年(明治8年)に再建されたものです。海水や雨風で傷んだ柱の修理や屋根のひわだぶきの張り替えなどを終え、今は最後の仕上げとなる塗装作業・朱塗りのピークを迎えています。

島津漆彩色工房 島津亮介取締役
「この塗装では長年の海上の風食で、木目の凹凸がかなり激しいので、そこにしっかり塗料が入り込むよう注意している」

朱塗りの作業は、それぞれ3回ずつで、高さ16メートルの鳥居の上の部分から進められます。

今は、屋根の下に横に伸びる部分を2回塗り終え、その下の大貫と主柱の上部で2回目の朱塗りをしている最中です。ほぼ1か月前から始めていますが、鳥居全体を3回塗り終えるのは、9月末の予定だといいます。

大鳥居に初めて色が塗られたのは、1909年(明治42年)だといわれています。113年前と今との塗料の違いは?

厳島神社 原島誠技師
「明治42年の塗料の接着剤はニカワ。顔料は、鉛丹という酸化鉛が使われた」

これに対して、今回は接着剤にアクリル樹脂を使い、強度を高めています。色を出す成分には有毒性のある鉛ではなく、無害で耐久性に優れた有機質の顔料を使っています。近代化によって、品質が高く環境に優しい塗料へと変わっているということです。

プレハブの建物の中では、鳥居の屋根の下で、神社の名前を記した扁額の修復も進められています。時を経て、漆が割れている部分を取り除き、漆と土を混ぜたパテ状のものをていねいに詰め込んでいきます。

島津亮介取締役
「緊張します。神社を象徴する漆塗りの大きな扁額なので、仕上がりをきれいにするため、神経がすり減る」

最後の仕上げにかかっている厳島神社の大鳥居。年内にもその勇壮な姿を現すことになりそうです。

厳島神社 原島誠技師
「大鳥居は、神社の入り口の意味があるし、神様が通られるところなので、神社に来たことを知らせて、参拝していただき、宮島全体も観光してほしい」

宮島を訪れる側も受け入れる側もその瞬間に胸をふくらませています。

― 歴史的な映像です。朱塗りが今、どの段階なのか、おさらいしましょう。

▽鳥居の上の部分から朱色に塗っていきます。

▽この屋根の下の2つの部分をこれまでに2回塗り終えました。

▽現在は、その下の大貫といわれる横に長い部分と主柱の、屋根に近い上の部分で2回目の朱塗りをしているということです。

▽鳥居全体を3回塗り終えて仕上がるのが、9月の末だということです。

▽そこから足場を外したり、保護シートを撤去したりして、12月にも鳥居の勇壮な姿が現れる予定になっています。

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