モノクロの写真が息を吹き返したように
コロナ禍を機に、家族葬や火葬のみの直葬が主流になっている葬儀事情。形式的なしきたりに縛られず、「亡くなった方との最後の時間をどう過ごすか」が重要視されるようになってきました。そういったニーズに応えるべく、広島の会社が展開する斬新なサービスを取材しました。


昔のモノクロの写真が…まるで息を吹き返したようにカラーで動き出します。
アスカネット アライアンス推進室 青砥剛課長
「ご遺族さんがお写真を5枚ご自宅からお持ちいただいて、葬儀社さんにお預けいただくと、我々の方で加工して動きのある映像にしてお届けするというものになります」
AIが表情や仕草を推測・再現し3分程度の動画に仕上げる、「snapCINEMA(スナップシネマ)」。国内トップシェアを誇る遺影の作成などを中心に、葬祭関連のビジネスを手がけてきたアスカネットが去年リリースしました。
反響は大きく、葬儀などで動画を流す葬儀会社が一気に増えたそうです。
アスカネット 青砥剛課長
「最初は驚かれて…。昔の若いおじいちゃんおばあちゃんが動くというのがすごく新鮮に捉えられてる方が多いみたいです」
思い出が歌詞に…AI考案オリジナルソング

これだけではありません。
遺族が専用フォームに故人とのエピソードや感謝の言葉などを入力すると…。
入力文字
「おじいちゃんが、よく一緒に釣りに行って、僕に釣り方を教えてくれました」
♪歌詞♪
潮の香りにぬくもりを思う
竿を並べた朝が目に浮かぶ
波の先まで教えてくれた手
AIがそれをもとにオリジナルの歌詞を作成し、ボーカル入りの楽曲を生成するサービス「Dear Song」も、先月始まりました。
バラードに方言も反映されちゃう?!

記者
「口癖や方言も反映される?」
アスカネット 青砥剛課長
「はい、方言も含めて」
記者
「バラードに『じゃけぇ』とか?」
アスカネット 青砥剛課長
「そうなんですよ。言い方はおかしいですけど、ユニークな歌詞になっていることもありますけど、それがオリジナルです」
♪歌詞♪
「持っていきんさい」の声がしみる…
形式に沿った葬儀から、ストーリーのあるオンリーワンのセレモニーへ。私たちの「お見送りの形」が変わりつつあります。
最短4時間 でもこだわりは妥協せず


Dear Song(ディアソング)は、著作権の問題もクリアするよう独自でAI開発。亡くなってから葬儀までに間に合わせるように、最短4時間で作ることもあるそうです。
snapCINEMA(スナップシネマ)は、葬儀が終わった後も何度も見返して、故人を思う時間を作ってもらいたいというコンセプト。遺族が「こんな動きはしない…」という思いにならないよう、最小限の動き(笑う、手を振る等)にとどめているそうです。
AIだから簡単に作れるのでは?と思われがちですが、モノクロ写真をカラーにしたり、何人もの人が動きをチェックしたり、想像以上の人員と労力を費やしているのだとか…。
ついに香典もキャッシュレス…?!

先月アスカネットはさらに!先進的なサービスを提案しました。
きらびやかな装飾が施された骨壺に、色とりどりの棺…。6月、横浜市で開かれた人の死に関するビジネスの展示会です。
アスカネットが葬祭業者向けに展示する一風変わった新サービスが注目を集めていました。
葬儀会場の受付での記帳と、香典の収納をまとめて対応してくれる、その名も「香典レジ」です。
アスカネット 青砥剛課長
「葬儀にきた時って、通常は記帳受付するんですがQRコードを読んでいただきます」
QRコードで簡単に レシートも

スマホで葬儀に来た人の情報を入力し、QRコードをレジにかざすと…。
「香典5千円」の表示が!あとは現金を入れるだけ。レシートまで出てきます。(※キャッシュレスも対応)
遺族が親戚や近所の人に受付対応をお願いする手間や、香典の現金を管理する負担感を減らすといったメリットがあります。
アスカネット 青砥 剛課長
「ご遺族さんのご負担がすごい減るんですね。その分ですね、最後の時間を故人さんと一緒に過ごしていただける時間に充てていただけたらなと」
説明を受けた葬祭業者は利便性を評価しつつ、スマホを持たない高齢者も多いことなどから「普及には時間がかかるのでは」といった慎重な声も…。
福島県の葬祭業者
「急なご連絡をいただいてすぐにお気持ちを伝えたいっていうときはいいのかなというところで、あとは地域性があるので、やっぱり昔ながらがあれば、やっぱりこの送り方は納得いかない方もいるのかなと思います」
葬儀業界も人手不足で、業務の効率化を目指して開発したそうです。今後はさらに香典のレシートにあるQRコードから返礼品を申し込めるような仕組みも考えているということです。
完全無料で広島情報


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