厳しい暑さが続くなか、夏の食べ物といえば「そうめん」。欠かせないのが“めんつゆ”です。そうめんだけでなく、玉子焼きにちょい足ししたり、煮物に入れたりと筆者の家の冷蔵庫の使いやすい位置に鎮座する一軍調味料です。

ふとパッケージ裏を確認した時、そこには「2~3日以内を目安にお使いください」の文字。違うメーカーも確認するとこちらも「開栓後はお早めにご使用ください」の文字が。どういうことなのか、メーカーの担当者に聞きました。(2025年9月13日に配信した記事を再編集しました)

老舗メーカーに理由を聞いてみると

「つゆ類は塩分が低い商品のため、開栓後はあくまでも目安として2~3日とさせていただいています」

そう答えてくれたのは醤油だけでなく、めんつゆも製造・販売する広島で創業110年以上の老舗「川中醤油」社長の川中康三さんです。

めんつゆについて語る川中醤油の川中康三社長

パッケージに記載のある”賞味期限”はもっと長いのに3日とは驚きです。「賞味期限とは、「未開栓」で、ラベルに記載された方法で保存した場合に美味しく食べられる期間のことです。

開栓後は、保存方法や、保存環境が異なると想定して、あくまでも目安として2~3日としています」

実際にどんな変化が起こるのでしょうか。

麺つゆを3日で使い切らなかった時の変化とは

川中醤油が製造する醤油とめんつゆ

川中さんは「開栓後に長期保存をすると味の変化が起こりやすく、保存の仕方によっては微生物(菌)に汚染される可能性があります」と話します。その上で。

「通常であれば、色が濃くなり、風味が悪くなる程度なんですが、汚染されて腐敗すると、白濁や異臭がしたり、ガスが発生して発泡したりすることもあります」

あくまでもメーカーとして食の安全を守るため、「どんな環境でも大丈夫」と保障できるのは3日ということです。

川中さんは続けます。

「開栓後要冷蔵1~10℃としていますが、冷蔵庫の中の状態や使い方によっては適切な温度(1~10℃)での保存ができていないことが考えられるため、あくまでも目安として2~3日とさせて頂いています。」

開封後のめんつゆ 濃縮度で違う“使い切り目安”

ここまでの使い切りの目安はめんつゆ“ストレート”。濃縮度で違いはあるのか。そんな疑問に応える形で、「追いがつおつゆ」を販売するミツカンにも開封後の使用目安を聞きました。

同社によると、濃縮度の違いで風味が保てる日数が変わるといいます。代表的な商品では―。
・追いがつおつゆストレート:開封後は冷蔵で3日以内
・追いがつおつゆ(2倍濃縮):開封後は冷蔵で2週間以内
・昆布だしつゆの素(3倍濃縮):開封後は冷蔵で1~2カ月が目安

「できるだけ風味のよい状態で召し上がっていただきたいので、開栓後は早めに使い切ってほしい」と担当者。実際には「使い切れない」という声も多く寄せられており、同社は要冷蔵の表記を大きくするなど、分かりやすさの工夫を進めています。

ストレートタイプは特に日持ちが短いため、少量パックを選ぶのも一案。
冷凍保存して小分けに使う方法もあります。日々の食卓を支える調味料だからこそ、安全とおいしさを両立する“正しい使い方”を心がけたいものです。

余っためんつゆを使った簡単レシピ

カボチャのめんつゆバター煮

では、余っためんつゆを“大量消費”できるレシピを創業110年以上の老舗「川中醤油」社長の川中康三さんに教えてもらいました。

【カボチャのめんつゆバター煮】
カボチャ…300g、バター…15g、めんつゆストレート…60ml
(1)カボチャは3cm角に切り耐熱容器に入れる
(2)耐熱容器にめんつゆとバターを加え、ふんわりラップをして電子レンジ600Wで5分加熱
(3)一度取り出して全体を混ぜ、もう一度ラップをして600wで2分加熱
(4)カボチャに火が通ったら完成(串などを刺してみて固い場合はさらに1~2分加熱)

川中醤油社長 川中康三さん
「めんつゆだけで調理すると、優しい味に仕上がるので副菜として、お弁当のおかずとして助かります。めんつゆの賞味期限については、驚かれることが多いので、この機会にぜひ正しい情報を知ってもらえればと思います」