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RCCテレビ「イマナマ」のスポーツコーナー内にて、シリーズでお送りしている高校野球企画「最後の夏。最高の夏」。
第3回は広島市西区にある広島工業大学高校、通称・工大高です。
創部から66年。甲子園出場経験のない高校にプロ野球の全球団スカウトが注目する『逸材』がいました。
球場アナウンス
「試合に先立ちまして、ただいまよりメモリアル始球式2019にご当選された井口明神小学校6年、半田恵太くん…」
2019年の夏。プロ野球選手を夢見るひとりの小学生がマツダスタジアムのマウンドに立ちました。憧れの場所での始球式。興奮した表情を見せていた少年は6年経った今、12球団のスカウトから注目を集めています。
大学受験を控えた高校3年生の教室。
幼いころの面影を残す彼が、始球式の少年、半田恵太(はんだ・けいた)選手です。現在は工大高・野球部のキャプテンを務めています。
半田 恵太キャプテン(3年)
「自分がそんな風(プロ注目)になれるとは思っていなかったし、こうやって注目されるのは、ありがたいことではあるんですけど、その分やっぱ緊張感っていうか自分に対するプレッシャーみたいなのも結構やっぱあるんで…。考えすぎないようにとは思っているんですけど、プレーの中とかでは考えてしまうことの方が多いです」
身長は180センチにまで伸び、小学生の頃から武器にしていた「走力」に加え、高校3年間でバッティングも飛躍的に向上。
ショートを守る逸材の名は、プロのスカウトにも知られています。
広島工業大学高校野球部 山科 亮 監督
「一応、名刺としては全球団。初めてのことなので戸惑っています」
12球団が注目する半田キャプテン。
なぜ甲子園出場ゼロの工大高野球部を選んだのでしょう?
半田 恵太キャプテン
「強豪校とかに行ってしまうと、練習が9時までとか、夜ずっとあったりとか、朝も例えば6時半からとか、そういう環境でやるってなったら、勉強がおろそかになってしまうっていうところがあって…。勉強と野球を両立させるためにどれだけ良い環境を作れるかってなったときに工大高が一番良いんじゃないかと思って選びました」
半田キャプテンが在籍しているのは、工大高全体の1割にも満たない成績上位の生徒が集まる特別進学コース(=スペシャルスーパーセレクションコース)。真摯に学業に取り組む姿勢は担任からも高い評価を得ています。
嶽 祥吾先生
「全体の中でも非常にがんばって一生懸命自分なりに成績を上げて、非常に優秀にやっている生徒だと思います」
授業と部活に加え週の半分は塾にも通うキャプテン。
そんな「文武両道」球児の視線の先には、昼休みにも教科書がありました。
親友や同級生からはこんな声が。
「めっちゃ勤勉って言うか真面目です」
「(彼は)文系ですけど、数学も(理系の)自分より出来ますから。尊敬でしかないです」
「クラスのことも率先して動いてくれる」
「文武両道がなっててすごいな」
自ら目標に定めた文武両道を究めつつ、磨いたポテンシャルは50mを6秒で走る走力と5割に迫る出塁率。
カープで中四国エリアを担当する白武スカウトも期待を寄せています。
カープ白武 佳久スカウト
「頭がいいらしいんですよ。(カープとしては将来を楽しみにして?)大学ワンクッション置いて、そこでまた出てきてくれれば」
半田 恵太キャプテン
「進学っていうところをまずは目指して、勉強も含めてやっていって。その4年間で本気でプロを目指してっていうところを今は一番に考えていて…」
難関大学合格を目指す特別進学コースは通常クラスより授業数が多いため、半田キャプテンは週6日の練習のうち2日は途中参加。それでもチームメイトからの信頼は揺るぎません。
下 吉政 副キャプテン
「プレーや行動でみんなを引っ張ってくれて、とても頼りになるキャプテンです」
山科 亮監督
「注目していただいてるので、存分に注目されてそれを楽しんでくれればいいなと思っています」
自身が思い描いた以上の飛躍をとげた工大高での「最後の夏」。将来プロも目指す文武両道球児が思い描く「最高の夏」とは?
半田 恵太キャプテン
「一番は甲子園まで行けるっていうのがベストですけど、悔いが残らないっていうのはやっぱり無理だと思う。これだけやってきたからって思えるように、終わって泣くのは嫌だなって思って…。終わってもみんなで笑って終われるようにしたいなと思います」
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