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訃報)気象学者・増田善信さん(101) 原爆「黒い雨」降雨地域の解明に尽力 再検討会議メンバーとして国に再調査訴える

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訃報です。「黒い雨」の降った範囲の解明に尽力した、気象学者の増田善信さんが、9日、誤嚥性肺炎のため、東京都内の施設で亡くなりました。101歳でした。

京都府出身の増田さんは、元・気象庁の気象研究所研究室長で、定年退職後、手弁当で広島に通って、原爆投下後に降った放射性物質を含むいわゆる「黒い雨」の調査にあたりました。

そして1988年、「黒い雨」の降った範囲は、それまで国が援護対象区域として認めていた範囲よりおよそ4倍広いという調査結果を発表。

その範囲は、「増田雨域」として、2022年から運用されている新しい認定基準に、事実上含まれることになりました。

また、増田さんは、厚生労働省が2020年に設けた「黒い雨」の降雨地域を再検証する有識者検討会の委員として、国の責任で体験者からの聞き取りや、体験記の分析を含めて範囲を広げて調査することを提案し続けていました。

気象学者 増田善信さん(2024年取材より)
「(自身の調査した当時は)それが限界だったんですよね。それ以上の(アンケート)が届けてあれば、(雨域が)もっと広がる可能性っていうのは十分ある」
「本来は、ここまでやってきてあるんだから、行政がより正確な降雨図を作る。やっぱりそこにいた人は救うという、そういう態度をとってもらうことが1番大事だと」
「さらに良くなるっていうことはわかってるのに、それをやらないっていうのはね、本当に被爆者を援助する気持ちがあるのかどうか」

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