ゴールデンウィークも終盤戦。最後の6日(火)は雨の予報となっている地域も多くなっていますが、この雨のあと、日本列島には黄砂が広く飛んでくる予想が出ています。
気象庁が発表している黄砂飛来予想シミュレーションでは6日(火)夜には九州方面に黄砂が飛来し、7日(水)にかけて南西諸島や西日本から東日本にかけて黄砂が飛来する予想になっています。現時点での濃度をみるとそこそこの濃さがある可能性も示されています。
実際に4日(日)午後の時点で、大陸の内陸部では広く黄砂が観測されていて、場所によっては視程(=水平方向の見通し)が2キロ未満の非常に濃い黄砂を観測している所があります。
衛星画像をみても、乾燥地帯で巻き上げられたとみられる黄砂とみられるものが捉えられています。この黄砂が、連休最終日に日本列島に雨を降らせる低気圧が東に進んだあと、日本列島へと流れ込んでくる予想です。
【詳しく見る】日本付近で予想される黄砂は?3時間ごとの黄砂シミュレーション(5/7まで)
黄砂は視程が10キロを下回ってくると、風景がぼんやりとかすんでくるほか、5キロ未満となると車や洗濯物などの表面への砂の付着が目立ち始めるとされています。
気象庁HPより
見通しの悪化による交通障害に注意するよう呼びかけています。また、アレルギー体質の方や、呼吸器系・循環器系に疾患がある方は十分注意してください。
環境省HPより
黄砂は中国大陸の内陸部の砂漠地帯などで、土壌や鉱物の粒子が風によって巻き上げられたもので、中緯度付近を吹く上空の西風(偏西風)によって日本に飛んできたものです。
環境省HPより
日本まで到達する黄砂の大きさは、直径4ミクロン(1ミリメートルの1000分の1)前後が多くなっています。
造岩鉱物や粘土鉱物が多く含まれていますが、土壌起源の粒子だけではないとみられるアンモニウムイオンや硫酸イオンなども検出されています。これは日本に飛んでくる途中で人為活動による大気汚染物質を取り込んでいる可能性も示唆されています。
【詳しく見る】日本付近で予想される黄砂は?3時間ごとの黄砂シミュレーション(5/7まで)
環境省HPより
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