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田口麻衣noみみコミ 2025/05/04/日 16:30-16:45
内容:石村嘉成父子講演会&ライブドローイングについて
出演者:一般社団法人 クローバーの会 菅田真穂さん
この夏、RCCでは
『ワキデル色彩 カナデル生命 動物画家 石村嘉成の世界展』が、
広島市中区のNTTクレドホールで行われます。
この展示会に先駆けて、自閉症のアーティスト石村嘉成さんと
お父さんの親子講演&とライブドローイングが6月8日(日)に行われます。
ワキデル色彩 カナデル生命
動物画家 石村嘉成の世界
©石村嘉成
今日はこのイベントの主催団体「発達障害児を持つ親の会 クローバーの会」を
代表して事務局の菅田真穂さんにお話を伺います。
石村嘉成さんが描かれた動物たちの絵を拝見したんですが、
本当にとっても力強くて、色とか質感とか、そこに至る物語が素敵ですね。
本当ですよね。すごくカラフルです。
ゆかいなヒメウミガメ
綺麗な色が目に飛び込んでくるような感じですし
その描かれている動物たちの目にすごく力があるような
はい。命を感じるような絵だなと思って、もう大好きになりましたね。
誰かを待っているシロクマちゃん
確かに、ものすごく力強い鋭い目があったり、優しい目があったり
はい。目の力も大きいですね。
26mにも及ぶ大作 「Animal History」(一部分)
石村嘉成さん、お父さん、亡くなってしまったお母さん。
その昔の映像みたいなのも、ちょっと拝見してたんですけど、
本当にとてもご両親が愛情深くて、ものすごいパワーで真正面から、
向き合われてるんですね。
はい。本当に頭が下がるばかりなんですけれど…
いろいろ悩まれたこともあったと思いますし、親子で傷つかれたり、
苦しまれたことも、いっぱいあると思う思うんですけど、
そこにくじけることなく、しっかり、この子の未来をという思いが
伝わってくるような、覚悟というか、本当にこの子を育てていくんだ、
この子が社会に出ていけるようにするんだっていうような熱い思いを
感じることを、いろいろお話とか動画とか
いろんなところからね学ばせていただきました。
石村嘉成(右)さんと、父・和徳さん
今回はこの講演会とライブドローイングっていうイベントを
主催されるのが、クローバーの会ということなんですけれども、
このクローバーの会についても教えていただけますか。
はい。クローバーの会は、設立から今年で23年目の、
発達障害の子を持つ親の会です。
基本理念を、多様性を喜び合える家庭、
学校、企業、社会作りに貢献する、としております。
三つのビジョンを、合言葉のように使ってるんですけれども
●親を子供のスペシャリストに
●本人を自分のスペシャリストに
●多様性を受け入れる社会作り
としています。
知的遅れのない発達障害の子供たちは、
周りから誤解されることも多く、支援が受けにくい状況があります。
主体は親の会ですので、親自身の自助自立を相互に支え合い、
ライフステージに沿った、切れ目のない支援の実現を目指して活動しています。
親を子供のスペシャリストに、
本人を自分のスペシャリストにという、
そして、多様性を受け入れる社会作りということなんですね。
この発達障害についても改めて教えていただけますか。
「発達障害」 という言葉を、最近よく耳にするようになってきています。
2022年に文部科学省から示された、通常の学級に在籍する
特別な教育的支援を必要とする児童生徒についての調査結果について、
という長い名前の資料があるんですけど。
学習面や行動面で著しい困難を示す子の割合は8.8%と、示されています。
30人学級で、2~3人になるんですけれど
特別支援学校や特別支援学級に在籍する児童は含まれていませんので
実際には、もっと高い割合になると思います。
また、自閉症やADHDの発症が増えたというより
認知・診断してもらえる機会が増えたという考え方もできます。
困っている方はずっと以前から、変わらずおられたんですが…
障害として認めてもらえるようになってきた
ということではないかなと思います。
そうですね、ご本人たちが困っていることとしては、
具体的にはどんなことがあるんですか。
まず、他者への共感が苦手というところが、大きな特徴かと思います。
例えば、「その服に合わないね」とか、
普通、いきなり出会った人にそんなこと言わないと思うんですが、
思ったことをそのまま、つい言ってしまう…。
また「もうやる気がないなら帰りなさい」って言われたら帰っちゃう。
言葉を額面通りに受け取ってしまうようなところがありますので、
コミュニケーションのトラブルになることがよくあります。
また、「ふざけてそんなこと言って」とか、「反抗的だ」とか、
そんなふうに思われて、叱られてしまうことも、よくあると考えられます。
また 「感覚過敏」 という言葉を最近よく聞くと思いますが、
そういう過敏性を持っている子も多いので、
光過敏や、洋服を着たときの肌触りとか、そういうものにつらさを感じる子がいて、
自分のつらい苦手な感覚を「痛み」として、つらく感じている子もいるようです。
それぞれに何かしら、色々な困りごとを抱えているわけですが
一方で、何かにすごく才能を発揮する方も多いように思うんです。
どう向き合っていくものなんでしょうね。
1人1人、困っている、その状態は違いますので、
その子に良いことが、他の子にも通用するというわけではないので、
その子の困っている状態がどういうことなのかっていうのを
しっかり見つけて、その子、その子に、合った支援になること、助けになることを
考え、取り組んでいくことが、社会的に過ごしやすくなったり、
生活が豊かになったりすることに繋がっていくと思います。
何か困ってることを、「困ってる」って見るんじゃなくて
ちょっと違うように捉えてみるというか、角度を変えてみると、
変わってきたりする部分もあるんですかね?
そうですね。あれができない、これができない、というよりかは、
いろんな、その子の独自の得意なことっていうのが結構ありますので、
その子の得意なところは、しっかり伸ばしていくと、
すごく才能発揮に繋がっていったり、
活躍できるような場が増えたりっていうことは十分考えられると思います。
石村嘉成さんも、動物が好きっていう部分がすごく伸ばされて
この絵にも繋がったでしょうし、落ちついてこられたっていう、お話も聞きますから…
そういう「何か」っていうのに出会えるといいんですね。
自分の好きなもの、得意なものが見つかるっていうのは何よりの強みになりますし、
そこを理解して、好きなものを突き詰められるようにと言いますか、
自分が集中して力の力を伸ばしていけるような環境を整えてくださる
理解してくださる方が周りで支えてくださると
本当に自分の未来に向かって、夢に向かって、自己実現に繋がっていくと思います。
クローバー会ではどんな支援活動をしてらっしゃるんですか?
クローバーの会では、
◯子供向けには「クローバーの広場」
◯親向けには「ペアレント・ミーティング」や「講演会」を行っっています。
「クローバーの広場」っていうのはどんなことをするんですか?
クローバーの広場では、国語、算数、英語、体操、絵画などを
子供たちに対面で教えています。
学校や家庭で、学びに難しさを抱えるお子さんの要因をアセスメントして
保護者の方に伝えたり、お子さんの特性に応じた自分なりの学びができるように、
学び方の提案をしたりしています。
ペアレントミーティングの方では、子育ての悩みや思いを出し合って、
先輩ママの経験を聞いたり子供の進路や将来に関わる情報を交換したりしています。
今回のこの夏の企画展を前にした、
自閉症アーティスト石村嘉成さんと父親の和徳さんの講演会と
ライブドローイングをクローバーの会が主催で、
6月8日(日)南区地域福祉センターで行われます。
これはどんなイベントになりそうですか。
まず10時半から、第一部として、お父様に
「アーティスト石村嘉成と呼ばれるまで~叱らないけど譲らない親の想い」 という題名で、自閉症と診断された石村嘉成さんの生活の自立を目指し、子育てに向き合ってこられた父・和徳さんの思いや、
子育てのヒントなどを聞かせていただきます。
12時15分からの第二部では、
ライブペインティング「版画は僕のことば」 として
嘉成さんのドローイング作品の制作を目の前で見せていただき、
作品を剃り上げるところを一緒に行い、達成感を味わわせてもらいます。
ライオンのお父さん~ありがとう
どうやったら参加できますか。
チラシやクローバーの会のホームページから申し込みをしていただくと
参加できますので、ぜひお願いします。
参加料が2000円。クローバーの会の賛助会員は1000円となっています。
第二部の、ライブドローイングはお子さんは無料になるんですね。
そうですね。お子様で参加されたい方は
第二部からどうぞお越しください。
最後にラジオをお聞きの皆さんにメッセージがあればお願いします。
誰しも得意なことや苦手なことがあります。
自分自身が納得できる自己実現に向けて真摯に取り組む生き方を、
障害を持つ子の親に関わらず、学生さんや、
これから社会に出ていく人たちをはじめ
たくさんの方に聞いていただきたいです。
ぜひ、この講演会にご参加ください。お待ちしています。
アーティスト石村嘉成
父子講演会&ライブドローイング~親向け講演会~
日程:6月8日(日)
第一部 10:30~12:00
「アーティスト石村嘉成と呼ばれるまで」
~叱らないけど譲らない、親の想い~
第二部 12:15~12:45
ライブアートイベント「版画は僕のことば」
場所:広島市南区地域福祉センター(大会議室)
料金:2,000円(賛助会員1,000円)
※第2部 こども参加費無料
お問合せ:070ー8833ー0968
今日は主催者を代表して、発達障害児を持つ親の会クローバーの会の
菅田真穂さんにお話を伺いました。菅田さんありがとうございました。
ありがとうございました。
兵庫・愛媛・岡山で12万人以上を動員!
自閉症のアーティスト石村嘉成展 広島初開催!
日程:7月19日(土)~9月7日(日)10時~18時(最終入場:17:30)
会場 : NTTクレドホール (広島市中区基町6-78)
料金:一般・大学生 1,500円(1,300円)/中高生1,000円(800円)/小学生 600円(500円)( )内は前売(税込)
障がい者手帳提示で本人有料、同伴者1名無料
【プレイガイド】
●RCCオンラインチケット
●ローソンチケット(Lコード:63128)
●セブンチケット(セブンコード:110-553)
●楽天チケット
●中国新聞社 読者広報部・中国新聞販売所(取寄せ)
電話:082-236-2244(平日:9:30-17:30)
●エディオン広島本店プレイガイド(電話:082-247-5111)主 催 : 中国放送・中国新聞社
特別協力: 基町クレド・パセーラ
後 援 : 広島県、広島県教育委員会、広島市、広島市教育委員会
(公財)広島県私立幼稚園連盟、(一社)広島県保育連盟連合会、(一社)広島市私立保育協会、特定非営利活動法人 広島自閉症協会、(一社)クローバーの会、(社福)広島市手をつなぐ育成会、(公社)広島県精神保健福祉家族会連合会、中心市街地にぎわい創出推進協議会、紙屋町・基町にぎわいづくり協議会、南海放送、あいテレビ
詳しくはこちらへ
お問合せ[RCC事業部]082-222-1133(平日 10:00~17:00)
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