広島県は、世界各国の「核軍縮」の取り組みを評価する「ひろしまレポート」を発表し、世界の核軍縮は「停滞し悪化している」と指摘しました。
「ひろしまレポート」は去年1年間の各国の核軍縮の取り組みを評価したもので、県が毎年、発表しています。
核保有国を含む34か国について、78の項目で評価しました。ウクライナ侵攻の長期化やロシアによる「核兵器の威嚇」を受けて、ヨーロッパなどで核抑止への依存が高まっているとして、「核軍縮は停滞し、悪化している」と指摘しました。
湯崎英彦知事
「日本被団協のノーベル平和賞受賞という出来事がありました。しかしながら2024年は核軍縮の進展は残念ながらほとんど見られませんでした。核のタブーが危機に瀕している」
世界の核兵器の総数は、1万2121発と徐々に減る一方で、中国は1年間に核弾頭が90発、増加。インドやパキスタン、北朝鮮は年々、増加傾向にあるということです。
「ひろしまレポート」は駐日大使館などに送られるほか、今月末(すえ)からニューヨークで始まるNPTの準備委員会でも各国の政策担当者に配布するということです。
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