5日は二十四節気(にじゅうしせっき)の一つ、啓蟄(けいちつ)です。春の気配を感じて冬ごもりをしていた虫たちが活動をはじめる頃…とされています。来週は、気温が平年よりも高い日が増えてくる見込みです。それに合わせて、花粉の飛散もいよいよピークを迎える予想です。
RCCウェザーセンター 末川徹気象予報士
「広島市中区の縮景園です。雨が上がりまして、けさは寒さが少し緩みました。園内の木々も春を迎える準備を進めています」
縮景園で、毎年、啓蟄の日にあわせて行われているマツの「コモ外し」です。冬を越そうとする害虫を誘いこんで駆除する昔ながらの伝統的な技法です。去年の秋に巻きつけられたおよそ360本のコモを庭師が丁寧に取り外していきました。最近は、マツの免疫力を高める薬が用いられるため、コモを外しても虫はあまりいないそうですが、春の訪れを感じる行事の一つとして続いています。
縮景園庭師 高森俊正さん
「だんだん人は歳をとっていくが、植木は元気に大きくなっている」
末川徹気象予報士
「ウメの標本木です。一週間前はまだ一輪も咲いていませんでしたが、ようやく芽吹き始めました。満開までまだ見ごろを楽しめそうです。」
ことしはかなり遅れていたウメの開花…。ようやく3月2日になって、気象台から開花の発表がありました。平年より3週間以上も遅れての春の知らせです。冬から春へ…。季節が本格的に移り変わっていますが、そうなると気になるのが…。
RCCウェザーセンター 下江美帆気象予報士
「広島市北部、安佐北区可部に来ています。3月に入っていよいよ花粉の本格飛散が始まっていてスギの花粉の様子を見に来たんですが、ご覧のように茶色のつぶつぶが見えるでしょうか、これ全部花粉なんですようね、たくさんついていますね」
すでに広島県内は、花粉が本格的に飛ぶシーズンに入っているとされていますが…。
下江美帆気象予報士
「たくさん花粉がついてるんですが、私も花粉症なんですけど、試しに花粉をはじいてみたいと思います。わぁ…すごい飛びますね」
花芽一粒あたりに含まれる花粉の数はおよそ40万個…。いつでも飛んでいく準備はオッケーのようです。花粉が特に飛びやすいのは以下のような条件です。
▽晴れて気温が高い日
▽空気が乾燥して風が強い日
▽雨が上がった翌日以降で気温の高い日が2~3日続いたあと
6日以降、花粉の飛ぶ量は連日「多く」、「非常に多い」日も予想されています。花粉症の人にとっては春の暖かさと引き替えに悩ましい季節がピークを迎えます。
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