マツダは、カーボン・ニュートラル実現に向けて、バイオ燃料を使った実験を実施しました。
鋳造のため鉄を溶かすキュポラと呼ばれる高さ18メートルの溶解炉です。この1基で年間4000トンの石炭コークスを使用し大量のCO2排出が課題となっています。
そのCO2削減のため使用する燃料全てを石炭コークスから、ヤシの殻からできたバイオマス燃料に変更する初めての実験です。温度やバイオ燃料の強度などのチェック項目をクリアし実験は成功しました。
マツダは、2030年度にキュポラ溶解炉でCO2実質ゼロを目指し、2035年度には国内外の自社工場でのカーボンニュートラル化を計画しています。実現には年間5万4000トンのバイオ燃料が必要で、現時点では広島、島根、山口からの調達で、6割をカバー出来る見込みだということです。
マツダ 技術本部パワートレイン技術部・田中裕一主幹
「日本のエネルギーは海外からの輸入が大半、一部だが国産化することは、エネルギー調達、資金の面でも、地方の産業創出でも、色んな波及効果がある」
マツダはバイオ燃料の安定調達が必要だとして、今後、産官学で連携し、牡蠣イカダやコーヒー殻などの廃棄物を活用して、地域の活性化につなげたいとしています。
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