広島県西部にある廿日市市は、女子野球タウンとして認定され、女子野球振興のイベントなどを積極的に行っていますが、廿日市市の佐伯高校には、公立高として県内唯一の女子野球部があります。その部員と部を支える人たちの姿を追いました。
佐伯高校女子野球部は現在37名。経済的な負担も少ない公立高校で野球を続けるため全国から生徒が集まっています。
西村心采妃主将「(コンセプトは)必勝必笑。必ず勝って必ず笑う、一番は楽しくできることなんで楽しい野球を目指しています」
そんな彼女たちの活動に欠かすことが出来ないのが地域の支援。練習で使う用具の寄付や、グラウンドを民間企業が黒土化するなど野球に打ち込める環境が整備されています。
この日、グラウンドを訪れた中谷崇さんも、その一人。
中谷崇さん「自分は野球のグラブの製造販売をしています。(この作業は)革紐の交換で選手から切れそうなので変えてほしいと言われ、今作業しています」
佐伯高校の近くに工房を構える中谷さん、地元が元気になってほしいという思いから、定期的にグラウンドを訪れ、グローブ修理を無償で請け負っています。
西村主将「すごくありがたい、学生なので金銭面でもしんどいので助かる、すごく頼りにしています」
中谷「初めてその言葉聞いた。今の言葉が一番うれしい。『頼りにしてもらえてるんだ』って感じるので、お金云々じゃなくて嬉しい」
一方、私生活を支えるのが下宿生活の受け入れ先家庭。親元を離れ、廿日市市の7箇所で下宿生活を送る彼女たちの、親のような存在です。
森下美桜選手「下宿生活は人が多いので話すことも多く、関わりも多いので楽しいです」
杉本選手「しんどいこともあるけど、周りが助け合ってくれるので辛いことも乗り越えられる」
受け入れ先家庭・西野実香沙さん「やってみて佐伯高校が元気になってほしいと思っている。野球やソフトボール界の人口が増えて元気になってほしいし、みんながそれで繋がって大きくなっても楽しかったねって、佐伯に足を運んでくれたりしたら嬉しい」
森下選手「西野さんは第二のお母さんです」
西野さん「ありがとう。明日は焼肉ね」
野球への情熱と地域の支え。それらを胸に、彼女たちは今日も笑顔で白球を追い続けます。
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