広島県では14日、各地で20℃を超え、11月とは思えない暖かさが続いています。2024年は異例づくしの秋ですが、紅葉も1週間以上見ごろが遅れています。
RCCウェザーセンター 末川徹 気象予報士
「高さ48メートル、筒賀のイチョウです。近づいてみると、迫力を感じます。例年は葉っぱが散り始める時期ですが、見ごろはもう少し先になりそうです」
大歳神社を包むように境内にそびえ立ち、樹齢は1100年以上です。神社の宮司によりますと、記録的な猛暑で例年より10日ほど色づきが遅れているそうです。
広島市から
「(木の葉っぱ、どう?)きれい」
山口県から
「大きい。もう少し黄色になっていると思ったが、まだ緑が多い」
「毎年見たい。きれい。黄色や赤など、癒される」
筒賀の大イチョウは、来週20日ごろに見ごろを迎えます。
全長16キロ、国の特別名勝にも指定されている三段峡です。
末川徹 気象予報士
「山の中を歩いていると、ようやく見つけました。赤いカエデです。周りの木々が、黄色や緑であることを考えると、より色鮮やかに感じます」
見ごろは、例年より2週間ほど遅く、11月月下旬にかけてピークとなります。
そんななか、紅葉ではなく、足元にカメラを向ける人たちの姿もありました。
島根から
「いまはこの花が咲くから、一緒に見に行こうと目的を持って…」
亀甲白熊と呼ばれるキク科の植物です。葉の形が亀の甲羅に似ていることなどからその名がつけられました。秋には、直径1センチほどの白い花を咲かせますが、猛暑の影響なのか、数がめっきり少ないようです。
島根から
「寂しい。紅葉も少し遅れている。でもさすが三段峡。心が洗われる」
末川徹 気象予報士
「だいぶ川の上流まで移動してきました。2隻のボートがつけてあるが、記録的な大雨で、大きな被害が出ました」
11月はじめ、「季節外れ」の大雨で川の流れが一変し、ボートがひっくり返りました。安芸太田町(加計)では、平年ひと月分の2.74倍の雨(217.5ミリ)を観測。船着き場でも、ロープやパイプなどが流されました。復旧には時間がかかることから2024シーズンの営業を終えることにしました。
猿飛渡船(恐羅漢) 川本悌史 さん
「自然が相手の業種。致し方ない。受け入れざるを得ない」
今後は必要な資材をそろえ、2025年の再開を目指すということです。
猿飛渡船(恐羅漢) 川本悌史 さん
「夏も冬も観光客の安全が第一なので、それを踏まえ、がんばっていきたい」
ゆっくり深まる秋の紅葉。来週以降は、南部でも紅葉狩りを楽しめます。
▽庄原市の帝釈峡は、来週ごろまでが見ごろです。
▽三次市の尾関山公園は、来週ごろから下旬にかけて見ごろです。
▽広島市の県緑化センターは、来週ごろまで楽しめます。
▽三原市の佛通寺・廿日市市の宮島は、ようやく色づき始め、来週から下旬にかけて徐々に見ごろとなります。
ある施設の方に話を聞くと「2024シーズンは、きれいな紅葉のピークを迎えないまま、冬に突入するかもしれない。ライトアップなどのイベントで見ごろの予測が難しかった」と話していました。
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