現在、日本の南の海上にはいくつか雲がまとまっているエリアがあります。関東の南海上、紀伊半島の南の海上、そして沖縄の南海上にも多少雲域がまとまりつつあるエリアがあります。
気象庁(JMA)
25日(水)午前6の天気図では、日本のすぐ南の海上に熱帯低気圧が解析されていて、時速10キロで北よりへと進んでいます。また関東のすぐ南の海上には低気圧があり、日本のかなり南のマリアナ諸島付近には雲域がまとまりつつあり低気圧が解析されています。
この熱帯低気圧について25日(水)午前9時、気象庁は12時間以内に台風になる可能性があるとして進路予想の発表を開始しました。一時的に台風となりますがすぐに熱帯低気圧へと変わる予想となっています。
【画像で確認】関東接近のおそれも 30日(月)までの雨・風シミュレーション
ではこの台風16号になる予定の熱帯低気圧の週末にかけての進路や、別の熱帯低気圧が台風になる可能性があるかなどについて海外の進路予想モデルなども参考に見ていきます。
アメリカ海軍(JTWC)
アメリカ・ハワイにあるアメリカ軍の合同台風警報センター(JTWC)の情報です。ここでは監視すべき対象となりうる熱帯低気圧についての情報や台風となった場合の警戒情報などが表示されます。
25日朝の時点で、気象庁が日本の南で解析している熱帯低気圧について進路予想を発表しています。
台風の進路予報は「アンサンブル予報」という手法で行います。数値予報の計算に使う最初の値をわずかに変えたものを複数計算して、その平均やばらつきの程度といった統計的な情報を用いて進路を確率的に予想するものです。
日本の南の熱帯低気圧は、しばらく同じような場所に位置したあとの進路予想は、北東方向に進むデータが多くなっています。そこまで発達させる予想にはなっていません。
またマリアナ諸島付近にある低気圧についても91Wとしてアンサンブル予報の結果を公開しています。
【画像で確認】関東接近のおそれも 30日(月)までの雨・風シミュレーション
ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)
ヨーロッパ中期予報センターの予報では、現在と同じ海域にしばらく位置したあとに北東方向へと進んで、東日本のすぐ南の海上へと進む予想となっています。
ヨーロッパのモデルでも熱帯低気圧はそこまで発達する予想にはなっていません。アメリカ・ヨーロッパの予想データともにごく一部が台風の基準までギリギリ達するかどうかのため、気象庁の予想でも一時的に台風になるもののすぐに熱帯低気圧になる予想となっています。
気象庁が日々の天気予報で使う予想モデルの一部である数値予報(MSMモデル)の結果では、熱帯低気圧は週末に北上して紀伊半島のすぐ南から関東の南海上へと進む予想があります。
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