原爆で亡くなった子どもの三輪車を再現したアート作品の展示が、日本時間の20日未明、スイス・ジュネーブの国際赤十字・赤新月博物館で展示が始まり、セレモニーも開かれました。
アート作品は、原爆資料館にも展示されている当時3歳だった 銕谷伸一 ちゃんが被爆したときに自宅前で乗って遊んでいた三輪車を再現したものです。
核兵器の非人道性を世界にも広く訴えようとICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)が企画しました。
ICAN メリッサ・パーク事務局長
「世界の全ての子どもたちを危険にさらす核兵器の開発競争の緊張が高まる今、国際的な人道主義の中心地ジュネーブで三輪車を目にすることは重要なことだ」
国内外で活躍しているアーティストの団体に作品の制作を依頼し、2021年からおよそ1年間かけてブロンズ製の作品が作られました。
制作者メンバーの1人 キャノン・ハーシーさん
「次の世代のためのよりよい世界を創造するために、争いの後でも手を取り合うことができることを願っています」
記者会見では伸一ちゃんの親族が「子どもが楽しく遊ぶ三輪車が焼け焦げて痛々しい姿になったのを見てほしい」と話しました。
銕谷家・親族代表 長谷部瞳 さん
「世界中の子どもたちが笑って三輪車に遊べるような世界を実現できること、そんな平和な世の中を作っていこうという思いやシンボルになってくれたらうれしい」
三輪車は被爆の記憶を伝えるものとして博物館の入り口付近に常設展示されます。
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