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新米の概算金 去年よりも約4割増 小売価格も3~4割増か JA全農ひろしま

コメ不足の中、広島県内のJAが農家から新米を買い集める概算金の目安が、去年より4割前後上がりました。JAでは店頭のコメの小売り価格も去年より3割から4割高くなるとみています。

概算金は、JAが毎年秋に農家が収穫した新米を買い集めるための前払い金で、その金額を参考にコメの取り引きが行われています。JA全農ひろしまは3日、概算金の目安をまとめ、県内5つの地域JAに示しました。

コシヒカリの1等米は30キロあたり8500円と新潟コシヒカリと同じ価格になるなど、各品種で去年より4割前後引き上げられました。

JA全農ひろしま 塚本栄孝 米穀部長
「生産現場のところでは、生産資材の高騰、こういったところで生産費の高止まりが続いている。持続可能な農業実現に向けてJA概算金を設定させてもらった」

実はこの金額、不作だった2003年の概算金と同じレベル。コメの価格が年々下がる中、生産者にとっては21年前の水準に戻ったともいえます。

一方、概算金の大幅アップを受け、店頭の販売価格も大きく上がるとみられます。

JA全農ひろしま 塚本栄孝 米穀部長
「5キロあたり3000円前後なのかなと。3割から4割アップといえると思います。ただ、これも今の値段がどこまで続くか分からないので、当面のところという解釈をいただければ」

JAでは、消費者のコメ離れも懸念されることから消費者の理解醸成に向け、情報発信に努めたいとしています。

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