気象庁進路予想(JMA)
台風10号は九州横断後に四国方面へと向かう予想ですが、その後の進路予想には再びブレ幅が大きくなってきました。予報円が大きくなり、しかも重なっていますが、これは動きがゆっくりになるのと、進むコースが定まっていないことの両方が関係しています。1日(日)近畿地方でほとんど停滞する予想です。西日本付近で9月2日(月)にかけて停滞して“迷走”する可能性も出てきています。
【画像で見る】影響長引くおそれ 大雨・暴風シミュレーション(9月3日まで)
アメリカ海軍進路予想(JTWC)
アメリカ海軍の進路予想では、このあと九州を横断して四国へと向かいますが、次第に速度が遅くなる予想です。9月2日にかけて予報円の中心が四国付近からあまり変わっていません。
ちなみにアメリカ海軍の最大風速はノット表示です(1ノット=約0.514m/s)。ただアメリカ海軍と気象庁では最大風速の定義が異なるため、気象庁の最大風速と単純に比べることはできません。(アメリカ海軍(1分平均風速)の方が、気象庁(10分平均風速)よりも大きな値となります)
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アメリカ海洋大気庁(NOAA)
台風の進路予報は「アンサンブル予報」という手法で行います。数値予報の計算に使う最初の値をわずかに変えたものを複数計算して、その平均やばらつきの程度といった統計的な情報を用いて進路を確率的に予想するものです。
アメリカ海洋大気庁のアンサンブル予報の結果をみると、九州上陸後、四国方面へと東へ進む予想ですが、予想データのバラツキが大きくなっています。四国付近で停滞したり、さらには南の海上へUターンしたりなど複雑な動きをする予想も多くあります。これが気象庁の予報円が大きくなっているのもこうした予想のバラツキが反映しているとみられます。
ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)
ヨーロッパ中期予報センターのアンサンブル予報結果です。他のモデルと同様に九州横断後は四国方面へと進む予想となっていますが、こちらも9月2日ころにかけて西日本付近で停滞する予想です。
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台風進路予想モデルとは異なりますが、日々の天気予報で使われる気象庁の別の数値予報モデルの結果です。
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※最終的な台風情報については気象庁の進路予想を参考にしてください。
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