広島弁を全国に広め、カープの魅力をユニークに語り続けるのが、野球解説者・達川光男さんである。彼の広島商業高時代の恩師は、何を隠そう、「83歳、最後のマジック」(ベースボールマガジン社)の主人公、迫田穆成監督である。
「ワシより、よぉ喋るでぇ。ワシでも、まったく口では叶わんよ」
リップサービスもあろうが、その中に、真実が含まれている。確かに、迫田監督、話が弾む。1回のインタビューは1時間想定で取材にあたった。質問を6つもすれば、1時間に達する。話は脱線することもしばしば、そして、いつしか1周して元の位置に戻ってくる。
YouTubeの配信も、テーマだけ設定すれば。メモも台本もなしの、ワンテイク10分の完成だ。
2022年、夏の広島大会ベスト16。迫田監督が率いる竹原高は結果を出し始めた。
「やはり不可能を可能にするのが迫田さんです。迫田監督を信じてしっかりやれば甲子園にも行ける気がします。竹原高が甲子園に出場すれば、周囲は驚くかもしれません。しかし、私は驚きません」
わずか2安打での江川卓攻略など、「マジック」を知る達川さんは、「マジック」に驚かない。なぜなら、そこには入念な準備という「種」があるからだ。
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