戦災や災害からの復興について学ぶため来日したウクライナの行政関係者が、広島市を訪れました。この視察は以前から予定されていたものですが、ゼレンスキー大統領の広島電撃訪問のあと…。訪れた人たちはどういう思いを語ったのでしょうか?
4日前、世界の注目が集まる中、岸田総理とウクライナのゼレンスキー大統領が、ともに花を手向け、祈りを捧げた場所…。ここをウクライナ政府の高官や自治体の関係者が訪れました。
日本の戦災や災害からの復興の歴史に学び、今後に役立ててもらおうと、JICA(国際協力機構)の招きで来日しました。
24日は広島市役所を訪れ、松井市長に面会しました。一行は14日に来日し、復興庁や東京電力、阪神・淡路大震災で被災した神戸市などを視察してきました。広島は日本での最後の訪問地です。
ウクライナ政府 地方・国土・インフラ発展省 イーホル・コルホヴィー氏
「広島で興味があるのは、甚大な被害を受けた街の復旧・復興。ウクライナでも全て破壊された街がたくさんある。バフムト以外にもたくさんある」
ロシアによる侵攻で激しい戦闘が続くウクライナ。ゼレンスキー大統領は、78年前の「広島」とロシアに破壊された街を重ね合わせ、「わたしたちも広島のように再建する」と決意を述べ、日本の復興支援に期待を示しました。
一行は、25日朝、広島市のごみ処理施設・中工場も視察しました。ロシア軍による建物への攻撃でウクライナでは、がれきなど災害廃棄物の処理が大きな問題になっているといいます。
7000軒の建物が破壊されたという東部ハルキウ市の担当者も熱心に施設を見学して回りました。
ハルキウ市 住宅・地域局 コスチャンティン・コロティチ氏
「日本の経験や知見を共有してもらうことで、復旧・復興のための都市計画策定に役立てたいと思う」
一行は26日、日本を出発し、帰国する予定です。
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