尾道市3小学校再編問題 中学校含む統廃合で小中一貫教育校へ 広島

広島・尾道市は、議論が続いている小学校の再編について、中学校を含む統廃合を進めて、小中一貫教育校にする案を示しました。

尾道市中心部にある久保・長江・土堂小学校の3校は、校舎の耐震性や児童数減少を理由に3年前から再編の議論がされていますが、保護者の反発などから方針未定のまま仮校舎で対応しています。

尾道市教育委員会によりますと、今回、示した案では、▽3つの小学校を統合して新しい小学校を開校し、▽長江中学校と久保中学校は1つの中学校に統合するということです。統合した中学校には新しい小学校と山波小学校の児童が進学します。

開校は2025年度の予定で、2つの小学校と1つの中学校による「小中一貫教育校」とする方針です。

尾道市教育委員会 佐藤昌弘 教育長
「ハードとソフトを併せ持った学校を築いていきたいと。市民の方にも当然、ご理解いただけるように説明責任を果たしていきたいと思っています」

統合校の校舎については、▽小学校が現・長江中に、▽中学校が現・久保中の敷地に新設される計画で2027年度の供用開始を目指します。

新しい小学校には15学級304人の児童が、新しい中学校には14学級で397人の生徒が通学見込みだということです。

22日の尾道市議会議員向けの説明会では、小中一貫教育校について、なぜこれまで議論されなかったのか、教職員がどこまで理解して進めていけるのかや、地域それぞれの歴史があること、現地存続の声もある中、統合を進める必要があるのか、通学方法はどうするのか、校舎建設の財源や他の予定地への検討はなかったのかなど質問が上がりました。

去年、久保・長江・土堂小の3校は、それぞれ仮校舎に移転していて、土堂小の仮校舎については千光寺公園グラウンドに建設され、業者とのリース契約期間が2024年度末までとなっています。

児童数減少を食い止めようと、尾道市は、学区外からも入学できる「学校選択制度」について来年度から3校に復活させる方針も示しています。

22日には、6つの小中学校の保護者の代表を集め、説明会も開かれました。一方で、各学校で保護者を集めて直接、意見を聞くなどの説明会は開催しない方針です。

今後、オンライン報告会やアンケートを実施するなどして保護者への合意形成を構築しながら、来年9月の定例市議会で校舎新設の費用に関する補正予算案の提出を目指す計画です。国の補助金を活用するなどした事業費は算出段階で64億円程度だということです。

移行に向け、子どもたちの教育環境が確保できるのか、保護者や地元の理解が得られるのかが、課題となります。

コメント (0)

IRAWアプリからコメントを書くことができます!!